2017/6/20  11:57

Edwardian Figures  Here Comes The Steam Tram (009)
 
Edwardian Figures…つまりエドワード朝時代の人形であります。
その時代を再現しようとしてる、この'Here Comes The Steam Tram'に欠かせないものでありますが、なモン、日本で売ってるハズがありません。

しかし、アチラの奇特なモデラー氏がワザワザ送ってくれまして、昨日到着!!
以前紹介した、Andrew C. Stadden氏の手による、正確なデッサンによるプロポーションとディテイル抜群の人形です。

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そのモデラー氏が「キミのモデリングに相応しい出来の(リップ・サーヴィスだと思いますがぁ…)Andrew C. Stadden製エドワード朝時代の人形を差し上げたいけど、どのセットがイイ?」と訊いて来たので、迷わず、「ウチのOld Townのジオラマの風景だと、OO1の上流階級(Upper Class)の人じゃ不釣り合いだし、労働者階級(Working Class)らしいOO2がピッタリだと思うよ」と返事すれば、「キミの選択は正しい! じゃ、それを送るからね」となって、送られて来た訳です。

ピューター製の男女各5体が入ってまして、バリは殆どなく、いや処理済みで、しかもパーティング・ラインまで削り取ってあると言う丁寧な造り。そのまま即塗装作業に入れそうな人形です。

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で、手持ちの4mmスケール(1/76)辺りと思われる人形と並べて撮影してみましたが……

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一応説明しておきますと、左端は英国はLledo製'Days Gone'シリーズのホース・トラム…鉄道馬車…の乗務員(御者?)ですが、まぁ4mmスケールに近いサイズです。
ホース・トラムなんで、エドワード朝時代の前のヴィクトリア朝時代後期でしょうから、時代的にほぼ同時期なので使えますね。他にもう一体乗務員(車掌)があったハズなんですが、それは紛失したみたいです。元々無かったかも知れませんが…。
しかし、頭が大きくて、純正4mmスケールの人形の頭の容量20%増量かも?
その右側は1/72のミリタリー系の人形で、Revell製アメリカは南軍の兵士。素材はソフト・ビニールなのか、接着も塗装も難しい代物。
Stadden製の人形と比べて1/76:1/72でも随分とサイズに差がありますね。こうして並べてみると、スケールの違いは歴然です。1/72を謳ってるけど、それも怪しく思えて来ました。
で、その南軍兵士の隣がStaddenので、右端は純正の4mmスケールの人形。00のトラム・キットに入ってた運転手君ですがぁ……ディテイルっちゅうモノは一切無しのでくの坊人形。
プロポーションは左端のホース・トラムの乗務員と似たり寄ったり。
一応コントローラーとブレーキ・ハンドルを操作してるポーズなんですけど、テキトーさ丸出しですね。頭も白人にしちゃ頭長が短い後頭部絶壁頭だし、鼻はあるけど耳の表現ありましぇ〜ん。

さて、下側の写真は無塗装の南軍兵士に替えて、同じ南軍兵士セットの一体を改造(?)して道路清掃員にしたオッチャンを配し、下側にも比較で人形を並べた写真。

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掃除のオッチャン、デカッ! Western Swing Band、Asleep at the WheelのRay Bensonみたいにデカイ!(絶対に誰も知らんと思う)
これら1/72の人形は純正4mmスケールの人形とは離して使わないと違和感ありですね。例えば風景の手前に配するとか。
僕の作った機関車に乗ってるのは全てこの手の南軍の連中ですが、まぁ道路上と或は街路とキャブ内じゃサイズを比較し難いので、それはそれでOKなのですが。

下段左端はAtlas製の座ってるポーズのHO用。座ってるんで比較し難いですが、それでも隣のStaddenの4mmスケール人形と比べても相当小さいのが判りますね。
下段右端は上述のLledo製ホース・トラムの乗客。
オバチャン、デカッ! (@o@)

このホース・トラムの乗客はあと4体あるんですが、どれもスケールはテキトーなのか、同じく座ってるもう一体のご婦人人形はもう少し小柄だし、座ってるダービー・ハットのオイチャンもそれと同等、女の子は判断し難いですが女の子にしては少し大柄の様、そしてこのオバチャンだけが矢鱈とデカイ。Sスケールでも充分に使えそうです。
この方はホースのじゃなくて、スティームの方のトラムのオープン部分の座席に座って頂き(つまり街の風景より手前に来る)サイズ/スケールを誤摩化して使いましょう。
あと、アマティー社製の船乗り崩れのオッチャンが居ますが、これは顔や身体がデカ過ぎるマンガ的な代物なので、4mmスケールとは別物。なるべく他と離して使うことにしましょう。

上のAtlas製のHO人形は室内に置けば、強制遠近法っちゅうヤツで距離感が出るし、これらのサイズ/スケール違いの人形も使い方次第なんですよね。

下は説明要りますかね? ま、一応……。

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ええっと、左端は言わずと知れたトップハム・ハット卿。スケールなんて無関係な存在ですが、一応”英国繋がり”で…。
その隣のダービー・ハットの紳士はホース・トラムの乗客。はやり”純正”と並べると些か大きいですね。
で、Staddenのがあって、その右隣はSスケールの車掌さんですが、これはアメリカン。プロポーションはディフォルメしてあって、これはこれで味があって好きなんですがね。
写真撮影の際に一番手前に持ってきて使えますね。
右端はスケール不詳の子馬です。Safari Ltd.ってメーカーの商品。中国製で、一体80円で購入。安っ! 走らずに立ってくれてたら、それなりに使い道があるのに。


さてさて、Staddenの人形ですが、もちろん未塗装です。
この時代カラー写真は既にあったらしいのですが(初めて知りました!)、服の色彩とかはそんな希少なカラー写真に頼らなくても広告ポスターを含む絵画に描かれていますので、それを参考にすればイイのです。
いやいや、そんなモノに頼らずともアチラの某フォーラム・サイトにちゃんと塗装に関するスレッドが立ってまして、これは大いに参考になりそうです。

http://www.rmweb.co.uk/community/index.php?/topic/74787-4mm-edwardian-figures/

モロにStaddenのエドワーディアンの人形の塗り方が紹介されてます。タイトルからして'4mm Edwardian figures'ですからねぇ。
ま、こんなコトをいくら書いたって紹介したって、読んで頂いてる読者の皆さんがエドワード朝時代の風俗に興味をお持ちとは思われないのですが…。
僕のやってる事は何にしたって特殊ですしねぇ。

ところで、上の'4mm Edwardian figures'のスレッドは彼の地のフォーラム・メンバーが僕のスレッドに書き込んで教えてくれたのですが、もっと一般に通用する「人形の塗り方」サイトも他のメンバーが教えてくれました。

http://www.brifayle.ca/2c.paintintro.html

僕が普段使ってるのは、一般的な下地を塗り、薄い色から塗り重ね、最後に凹部分にスミを入れて陰を表現するっちゅう手法ですけど、このカナダのモデラーのサイトに紹介されてる技法は先に全体を黒く塗り、それを陰として”塗り残す”方法なんですね。
ちょいと眼から鱗だったんですけど、人形の塗装に関してはミリタリー系モデルは鉄道模型より何歩も先に進んでる様な気がするので、もしかしたらミリタリー系でよく使われてる手法かも知れません。
兵器や戦争てのが好かんのでミリタリー系は見向きもしませんが…でも時々『使えるモノ、なんぞないかいな?』と模型店ではその売場をウロチョロしてます…まぁ何かの参考に覗いて見てやりましょう。(上から目線…)

と、文章が矢鱈と長くなりましたが、この出来の良い人形は相当プレッシャーであります。
それなりに出来が良い仕上げにせんとアキマヘンからねぇ。


余談ですけど、この時代の道路の主役は馬車であります。このジオラマは時代考証優先なんで、馬車はOKですが、1910年以降の自動車とか風俗の連中は一切立ち入り禁止!!の厳しい掟を設けようと思ってます。
でないと、何の為に一生懸命時代に合うように作ってるのか判んないですからねぇ。

それで馬車なんですが、肝心の使えそうな馬がおらんのです。
いつも写真に写ってる馬車の馬もLledoのホース・トラムのお馬さんでして、これまた大きい。さっき純正4mmスケールの人形を脇に置いたら、巨大な馬である事が判明! そこはチョイとばかし眼を瞑るとして、そう馬車も作らんとアカンのに4mmスケールの馬なんて売ってやしませんし、Preiser製HOのはやはりそれなりに小さかったし結構なお値段でした。

先日東急ハンズに寄ったら、バラエティー雑貨の売場に小さなゴム製のシマウマが一体80円(訂正:現在は税抜き100円でした)で売られてましてね。ええ、上の写真の子馬と同じメーカーのものです。
『これをちょっと細工して塗り替えたら普通の馬にならんかな?』と思って買おうとしたものの、『いや待て。英国から4mmスケールの人形が届いたら、それを持って比較してからでも遅くはないんじゃないか?』となり、本日後程比較検討して参ります。
少し小さかったらロバっちゅう手ぇもありまっさかい、ヘヘヘ、何体か買ってきましょうかねぇ。
Donkey Cartは英国の田舎でこの時代も使われてたようですし(ちゃんとエドワーディアン時代の絵ハガキが残ってます)、ウチのジオラマも都会というより地方の小都市との設定ですから。


あ、そうそう、これは全くの余談。
この間の日曜日でしたか、いや日付が変わってスグの月曜日にコンピューターを立ち上げたら、何何? 「昨日(つまり日曜日)の訪問者数 96」って!! ア〜タ、そりゃあり得んじゃろ! こんな鄙びたサイトに延べでも何でも96ものアクセスがある事が信じられんかったんですけど、何処かメジャーなサイトにここのアドレスがリンクされてたんでしょうか?
余り過激な事(?)やらんとっておくれやす。ここでひっそりと数人の方を相手に運営してるだけなんで……と思ってたら、アハハ、翌日は平常の訪問者数に戻ったっちゅうコトは、リンク先から飛んで来たものの、内容が興味対象外なんでリピーターにはならんかったっちゅうこってすね。ま、それでヨカヨカ。

でもねぇ、一応何かの参考にとの話の流れでリンクを張るなら、外国人なら兎も角、国内ならひと言「こうこう、こう言うワケでリンクを張らせてもらいますが、宜しいですか?」のひと言があってもイイような気がしますね。
ワタシ、ニホンゴ、ダイジョブデ〜ス。(^o^)/

正直な話、被害妄想/杞憂かも知れませんが、自分の知らない所で悪意ある会話になってる/嘲笑われてる可能性も否定出来んし、それを知る方法も無いんだから…。

<追記>

東急ハンズでシマウマを2体買って来て、早速塗り替えてみました。タテガミも少し切り落としたりしてますが。
そうそう、いつの間にか値上がりしてまして、1体100円(税抜き)になってました。それでも2体で税込み216円、安ぅ。

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ウ〜ン、プロポーションと言い、大きさと言い、ロバさんなんですが…色はちょっと失敗です。落して塗り直す予定…皮膚にケッタイな皺が入ってましてねぇ、ロバさんの短い毛で覆われた皮膚と質感が違いますねぇ…。
遠目に見りゃ判らないとは言え、これはパテを盛って皺を隠しますかね?
今後の課題です。取り敢えず使えそうな事は判明しましたので。

2017/6/19  13:07

Four Locos  009 Locomotive
 
Narrow Gauge Railway Modelling Onlineへの投稿を前提としてない写真を載せるとき位文章を書いておきましょう。
と言いながら、前回のトラム・トレイラーの時はアチラのフォーラムに写真をリンクさせちゃってますが。一貫性、そないアリマヘン。

珍しく機関車の写真。
009の機関車も、3DプリンティングのEastwood – Catsdale Lineの1号機で5両目となりまして、手元にある4両で記念写真なんぞ撮っておこうかい…となって、この写真。

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ウチのFoxvale Tramwayの2号機はハンブルクに行っちゃったので、今はこの4両しか手元にありません。
そして、来週土曜日に左端のEastwood – Catsdale Lineの1号機が客車共々依頼主に手渡されるので、手元にはまた3両となります。
計画してるMerryweatherタイプのトラム・ロコが完成すれば、4両となりますが、そないに機関車をパカパカ増備するつもりはありません。
客貨車が少ないのに、機関車ばかり増えてどうする!でして。

さて、上の写真、この4両中右端のテンダーを従えた3号機以外の3両が所謂トラム・ロコです。足回りをスカートで覆ってるんですね。
なので、この3両の動力はロッドと関係ないKATOのポケットラインのシャーシーを使用。
ロッドの動きが見える蒸気機関車らしい機関車は右端の3号機だけ。
道路脇を走る簡素な軌道との想定で始めた009のFoxvale Tramwayですが、いつの間にかTramwayが路面軌道中心のスティーム・トラム/トラム・ロコとなっちゃいましたので、最近撮影された写真に3号機の出番が殆どなくなりました。

一応、貨物用機関車との設定で作ったロコですので、貨物列車の写真でないと登場する機会がないので、これも当然。トラム・ロコじゃないので、それも仕方ないってトコです。

この3号機のデザインの参考にしたのが、150年以上前にGeorge England(製造所名です)製のナロウ・ゲージの機関車。
それは以前ご紹介しました。
http://www.okthepk.ca/publicArchive/201310georgeEnglandsGlory/month00.htm#twentytwo
これはTMS6月号のリポートの写真にも写ってましたが、この機関車は彼の地ではメッチャ有名な存在なのです。

009の始祖とも言えるP. D. Hancock氏の'Craig and Mertonford Railway'にもこれを模した機関車があって、これはPECOが出版した、Hancock氏著の'Narrow Gauge Adventure'(1975年出版)で紹介され、それで僕は知ってたワケです。

P. D. Hancock氏は1949年に4mmスケール(所謂OO – ダブル・オウ、1/76)でナロウのレイアウトを作り始め、そのゲージが偶々後に登場するNゲージと同じ9mmだったので‥市販のNゲージの部品が有効利用出来る!!っちゅう時代じゃなかったので、このゲージにする必然性はやメリットは全くなかったてぇコトです‥正に009の始祖なんですね。
その時点で009っちゅう名称であったハズはなく、名称としての009は後付けなのですが、009としての歴史は随分と長いって事になります。

ウチの3号機から話が広がっていってますねぇ。困ったこっちゃ‥。
ついでに書いておくと、このHancock氏の初期の009モデルは巷に小径の写真が流通してるハズもなく、00の本線モノの車輪を改軌したモノで、車輪径の大きさを誤摩化すデザインにしたり、ボギー客車も、使える台車自体がないので、ボギーに見せ掛けた2軸車だったりという、試行錯誤/連続する苦労の後が忍ばれる記述満載なのが'Narrow Gauge Adventure'なのです。
そんな時代に作られたHancock氏のウチの3号機と同系機ですが、さすがに小型モーターもなく、ジャスト・フィット径の車輪もなくで、結構大柄な機関車になってて、僕は実物も大柄な機関車だとズ〜っと思ってましたが、恐ろしく小型の機関車であると知ったのは極々最近の事です。

Hancock氏の'Craig and Mertonford Railway'の製作記が模型雑誌に載ってから、英国でのナロウ・ゲージ・モデリングの気運は高まったようで、Hancock氏に影響されて009に転向したり、新しく始めたりしたようです。(9mm以外の別のゲージもあったと考えるのは当然でしょうね)
これはNゲージなるモノが登場する以前の話ですから、古のモデラーの苦労は今のモデラーの苦労の比じゃなかったでしょう。
因にNゲージの出現によって、009は盛り上がる結果となるのですが。

余談が随分と長くなりましたが、僕は模型研究家でも評論家でも何でもないので、この位にしておきます。
さてその3号機、この街並のジオラマで撮影してなかったみたいなので、依頼主に手渡す3Dプリンティング製客車と一緒に撮影しておきました。

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3号機と客車だけじゃテンダーがある分、機関車の方が立派に見え過ぎてバランスが悪いので、荷物車を間に挟んでおきました。
3号機が牽く客貨車は最低でも2両は必要ですね。

<オマケ>

2号機を入れた3両時代の写真をば‥。

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2017/6/16  16:19

3D Printing Steam Tram: 7  3D Printing Steam Tram (009)
 
はい、遂に'3D Printing Steam Tram'の最終回です。

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一応、こうなって、窓ガラスを入れ、自作カプラーを付けて完成(↓)、と。

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同じ3Dのロコと、こんな感じの編成で依頼者に手渡します。

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手渡す前に、風景の中で撮影。

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恒例の退色モノクロ写真(風)。

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The End.


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