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2010/9/22

期待と不安の映画観賞!  映画

モントリオールでは深津絵里が受賞したけど
日本アカデミー最優秀主演男優賞は
妻夫木にあげたい『悪人』


深津の最優秀女優賞が大ニュースになっていたので、一体どんな大胆演技を披露したのかと思っていたら、特別驚くようなことはなかった。よく知る日本人にとっては、妻夫木聡の方こそこれまでのイメージを壊すかなり衝撃的な演技だった。クリックすると元のサイズで表示しますファンなら大ショックかもしれない。
まずは、すごくリアルな演出でおもしろかった。というのが感想。原作の小説は、朝日新聞の夕刊に連載されていたらしいが、連日報道される殺人事件と同時に読むことになり、読者は現実の事件にもあれこれと物語を想像してしまっただろう、と思う。
妻夫木演じる主人公・清水祐一は殺人を犯してしまうが、その背景がよくあると言えばよくある本人の生い立ちであったり、被害者や関係する人間の愚行によるもので、今の世の中をうまくまとめ上げた作品である。九州地方の3県にわたる事件というのも現実的。
とにかく悲しい話で、映画館で横に座っていた男性は終盤鼻をすすっていた。しかし、出てくる役者のすべてが店主にとってはあまりにも今よく見る顔ぞろいなので、「配役も演技もうまいな〜」と感心しきりでストーリーに入りきれず、最後まで泣けなかった。
さらに被害者の女の子とボンボン大学生ふたりのキャラクターが最低で、ホントにそんな人かと思うほどになりきっていて、そっちに本気で腹が立ってしまうほど。主役ふたりよりもインパクトがあったくらいだ。
クリックすると元のサイズで表示します祐一を母親代わりに育てた祖母役の樹木希林はもうっ文句なくうま過ぎで、犯罪者の親族として記者やカメラマンに囲まれた時には、マスコミが完全な『悪人』に見えた。
被害者の父親の行動や母親の悲しみ、周りを取り巻く人々すべてを描ききっていて、2時間に詰め込み過ぎと言いたい感もあるが、やはりちゃんとまとまっている。もしドラマにするなら2夜連続、いや3夜くらいいけるかも。
妻夫木聡は、外国人記者から「やさしそうな顔なので説得力がなかった」と言われていたけど、立派に殺人犯になりきっていた。似合わない金髪も説得力があった。童顔でも老人にやさしくても、殺人を犯すきっかけは誰にでもあるかもしれない。まともな人間なら、殺さなければならないような人物に一生出会わないことが一番だろう。戦争もそういうことだし。
店主の好きな邦画第5位の『誘拐報道(1982)』にも、わが子の同級生を誘拐してしまう犯人(萩原健一)の妻子(小柳ルミ子)がマスコミに追われるシーンがあり、かわいそうでいたたまれない。マスコミは昔から体質が変わってないのだなぁとも感じた。この映画はエンディングの一枚の写真で号泣する。見てください!

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