映画レビューは “アトリエミシェルの製作&柴犬ブログ”にて更新中。 http://ameblo.jp/atelier-michelle/

2012/11/22

映画の前に涙  映画

トークショー付き試写会
ロックアウト


リュック・ベッソン制作&脚本の、フィフスエレメント以来のSF映画。
2079年の刑務所を訪れた大統領の娘が囚人たちに襲われ、
ガイ・ピアース演じる元CIA工作員が救出に送り込まれるという話。

試写会は小さな会場だったが
ムービー&スチールの取材カメラがいくつも設置されていて、
上映前にトークショーを行うという。
まさかリュック・ベッソンや主演のガイ・ピアースが来るはずはないので、
期待せずに待っていたら…
“多岐川華子”が出てきた。
仁科亜季子(と松方弘樹)の息子との離婚話で最近名前がよく出る人だ。
大統領の娘にかけて女優“多岐川裕美”の娘を呼んだとのこと。
司会の女性とのトークに、会場は乾いた、静かな空気が占める。
しばらくして「もうお一人お呼びしています」というので
若干空気が動いた。ここは当然芸人の登場でしょう。
“小島よしお”だった。
「おー!」この場合、小島よしおでもかなり盛り上がる。
というか「ほっ」としたという空気。
二人は同じ事務所ということで、まさしく“バーター”である。
なぜか洋服を着ての登場だったが、新ギャグを振られてイマイチの反応に、
思わず脱いでいつものパフォーマンスをお披露目。
期待通りの流れに拍手が起こった。
「こんなに受けたのは5年ぶりです」と小島が言うと
さらに拍手が大きくなった。
日本人ってやさしいなあと、感涙してしまった。

そして1時間35分の上映―――。
感想なし。
未来のアルカトラズと言われる宇宙に浮かぶ究極の監獄、
コールドスリープによる囚人の完全管理、
とにかくすごい設備らしい。
ガイ・ピアースは、犯罪者として捕らえられたCIA工作員。
大統領の娘は囚人の管理に問題があるという疑いを持って訪問。
囚人の中に狂気に満ちたのがいたり、リーダー格のがいたりするのだが
完全に連ドラの総集編のようになってしまって、
様々なおもしろい設定がどれも描き切れていなかった。
どのキャラクターも魅力を感じるところまでいかない。
眠くはならなかったが、ハラハラも全くなし。
もったいないなあ、ドラマならきっとシーズン3,4まで作れたのに。

試写会の前、昼間クリント・イーストウッド
『トゥルークライム』をテレビでまた観て、
最後の最後ホントにハラハラさせられた〜。
死刑執行が迫る殺人者の冤罪を信じて、必死に真相を探る新聞記者を演じている。
イーストウッド69歳の時の作品なのだが、娘役が幼児で
「それはありえんだろ!」と思ったが何と実の娘だった。
ジェームズ・ウッズルーシー・リューも出ている。
こっちの方が断然オススメです!

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2012/11/12

伊藤英明祭り  映画

クリックすると元のサイズで表示します三池崇史作品、一か八かで
『悪の教典』を鑑賞


先週の『ピカルの定理』
白鳥美麗に食いついていく伊藤英明を見て、
思わず座席予約をしてしまった。
芸人もあっけにとられるような吹っ切った演技だった。
さらには、ローマの映画祭で
4分半のスタンディングオベーションの評価を受けたとか。
しかもしかも、
映像化は絶対ムリと思っていた原作者の貴志祐介が太鼓判を押している。
「見終わった後ぼうぜんとして立ち上がれなかった」
「たとえ非難を浴びせられても、この映画となら心中できる」と。
しかし、三池作品…残酷映像に尽きるかもしれない。

見終わった結果、まったくの伊藤英明祭りだった。
ピカルの定理と同様に新しい伊藤英明を見た。

クリックすると元のサイズで表示します非の打ち所のない人気高校教師・蓮実(ハスミン)が主人公である。
実は、14歳から殺人を犯してきたサイコパス。
経歴も住まいも全部おもしろい。
既製の歌なのか、特異な歌が数曲
ハスミンモノローグのように流れる。
あんなセンス三池監督にあったとは驚きだ〜。

後半の殺戮シーンは飽きてしまうほどずっと続くが、
前半のまだ壊れていないように見えるハスミン
手際の良い犯行には「おおっ」と感心してしまう。

同僚教師役で「のぼうの城」の山田孝之&平岳大が出ている。
生徒にも「鈴木先生」で見た子たちや売れっ子がずらりなのだが
それぞれキャラクターに重みのある役で、よかった。
演技よりも、ストーリーの強烈さ銃弾の勢い
引っ張られているような気もする(見れば納得のハズ)。

いい話とか、おもしろいとか言えるものではないが
貴志祐介の小説が好きな人には見逃せない作品だ。
『告白』中島哲也監督が撮っていたら
どんなだったかな〜と思うのは私だけだろうか。
エンディングのEXILEの曲は、軽快過ぎてちょっとな〜。
観客の受けた衝撃を和らげる目的なのかもしれない。

映画館を出て
この物語のプロローグ全4話『悪の教典 序章』のDVDを借りに
TSUTAYAに走ったが、やはり全部レンタル中だった。
早く見たい!

来週はリュック・ベッソン&ガイ・ピアース
『ロックアウト』の試写会だー!


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タグ: 貴志祐介

2012/11/8

萬斎ありき!  映画

史実に基づく傑作脚本
『のぼうの城』


感想がいっぱいありすぎて何から書いていいのやら、という映画だった。

まずはキャスティングがみごと。
『陰陽師』野村萬斎をキャスティングした人は天才だと思ったが
この映画も野村萬斎ありきで作ったのではないかと思うほどだった。
他の人では有り得ない!
他の俳優もみんなうまかったが、どのキャラも別の役者でもイケると思える。
ちなみにこの『のぼうの城』は、脚本城戸賞を取ってから
映画化を前提とした小説に、さらに連載漫画化されたらしい。

“水責め”という戦法がテーマだったため上映をかなり延期しての封切りなのだが
冒頭からかなりショックを受けた。今の日本にはまだまだむごい映像だ。

戦のシーンがハリウッドにも負けないリアルさで、
技術は高いがかなり残虐。コミカルに描いてもいるので
ちょっと笑えるのが怖かったりする。

人物の脚色がさすが! どの武士にも魅力があり、
それぞれのキャラクターがストーリーをうまく展開していく。
あの戦法で実際に勝てるのかどうかはやはり疑問だ。

ミュージカルスターの市村正親
『十三人の刺客』の時同様、堂々たる武士っぷりで、
今回の秀吉役の豪快さに惚れ惚れ。素っ裸の演技も豪快だ!
『テルマエロマエ』でも大活躍で…すごい俳優だな、全く。

野村萬斎演じる“(でく)のぼう”こと成田長親と3人の家老、
豊臣側の秀吉、石田三成などの攻防・策略は、現代の会社内での人間関係と変わらないことに気づいた。
企業のトップの下には従うだけの者がつき、能のあるものはいない。
仕事のできる人間は逆らっても進んでいくので上とぶつかる。
そのため図られて出世を阻まれる、もしくは早々に去るか。
以前読んだ、野口整体の本になるほどなことが多々書いてあり
その中に「会社に残るのは仕事のできない者ばかりで
いてほしい者は辞めていく」
と言い切ってるのがスゴイ。
(さらに余談だが「精神面で役に立つのは精神科医よりも腕のいい弁護士」のくだりは200%納得の話だった)

“のぼう”は農民たちに慕われているのだが、会社で慕われるイイ人は、映画とは違い、結局何もしないからイイ人なワケで、決して他人のために戦わない。うらやましい存在だな、なりたくないけど。

とりあえず、この映画はそんないろいろなことを考えてしまうほどに深いということだ。

このお城は埼玉の行田市にある忍城(おしじょう)で、
エンディングに現在の風景が何カットも映し出される。
そこに、エレファントカシマシの力強いテーマ曲
『ズレてる方がいい』
が流れるとなぜか泣けてくる。

最近やけに多い気がする時代劇のドラマや映画を見ていると
歴史の授業はもっともっとおもしろくできるのに!と思う。
年号と人物名、出来事名を暗記するだけでは
何も理解できないし、とにかくつまらない。
どの時代にも、今と同じ人間の感情があり、
今普通にあるものが全くない世界でどう生きていたのか
を知るのが歴史ではないだろうか。

野村萬斎にはこれからも注目だー。

次に『悪の教典』!観るべきか、読むべきか…
『任侠ヘルパー』予告を見ただけで泣けたし。
2

2012/11/1

疲れるほどの2本!  映画

クリックすると元のサイズで表示します 久々にハラハラドキドキさせられました!
ARGO
※平日でも毎回ほぼ満席の模様

映画やドラマで見るCIAの任務が、
こんなのあり?ということばかりなので、
CIA自体本当に存在するのかとさえ思っていたのだが、
『ARGO』を見てさらにそう思ってしまった。
クリックすると元のサイズで表示します真実なのだが、脚本家も思いつかないような話なのだ。
暴動により占拠されたイランのアメリカ大使館から逃げ出した6人の職員をCIAが救出するという話。
まず逃げ込んだカナダ大使館の大使夫妻がすばらしい。
気づいていながら忠実に働くイラン人の家政婦さんも。
占拠されそうになった時の大使館内の瞬時の対応や、
見つかったら処刑されるだろうという6人を救うための作戦会議なども緊迫感がスゴイ!クリックすると元のサイズで表示します
ディテールがすべて見所なので何も書けないが、
本当に脱出できるのかっ!?最後の最後までとにかくハラハラさせようとしているので
一体どこからどこまでが演出なのか…実際のところが知りたい。
スーパーアクションなどではなく、生身の人間が命をかけて任務を果たしているのはあまりにも現実的で…CIAってタイヘンなんだなー。
これを見せられるともう、監督・主演ベン・アフレックのファンにならざるを得ないっ!
先日テレビで放送された初監督作『ゴーンベイビーゴーン』も評価の高い作品。子供の誘拐にからむ複雑な物語で、何とも言えない結末だ。主演に起用した実弟のケイシー・アフレックの魅力不足が残念かな。

トム・クルーズって何者?と思う3本目の映画
ロック・オブ・エイジズ


80年代にロックスターを目指す若者のありがちな物語を、
とんでもなく下品に笑わせてくれる、バカ過ぎる秀作。
とにかく伝説的スターを演じるトム・クルーズの風貌。
決してカッコよくないが、なぜかスターな感じが伝わる。評論家もびっくりな歌唱力。
そして、キャサリン・ゼタ=ジョーンズがロックを悪として徹底的に弾圧しようとする議員夫人役ではじけまくり!さすがシカゴ女優!踊りが激しすぎる!
下品でムチャクチャでも大満足。
ロックファンにも、有り得ないミュージカル仕立てでも音楽映画として賞賛されているらしい。
で、これまでトム・クルーズに驚かされたのは、
『マグノリア』での豹変っぷりが第一弾。
そして『トロピック・サンダー/史上最低の作戦』ではカメオ出演で、いきなりクネクネと踊りまくるシーンが衝撃的だった。バカバカしさではこっちがさらに爆笑できるかも。

2

2012/10/25

一度きりの再会なのに  映画

10月でもうちわ!でプロモーション!?
話題の『ツナグ』
クリックすると元のサイズで表示します公開前ぎりぎりに試写会で観た『ツナグ』。すでに初秋という時期だったが、配られたのはオリジナルうちわ
クリックすると元のサイズで表示します





表は「ツナグ」で、裏は「アオグ」

公開され、評判がすこぶるいいのを確認したのでやっと書けるのだが、
連続ドラマだったらよかったのに…というのが個人的判定。
亡くなった人に一生に一度、それもただ一人にしか会えないという貴重なチャンス。それを納得させるだけの再会でなければならない。
現世で、死者と生きている人を引き合わせる使命と能力をもつ“ツナグ”という存在がいること自体作り話なので、あれこれ説明をつける必要もないだろう。すんなりと人々の再会の物語を見せて欲しかった。“ツナグ”の人生がミステリーのように描かれていたのも違和感があった。
亡くなった母親に会いたいというのは王道、役者の力量で何とかなったのでまあいいとして。
女子高生の話は、怖い!泣けるというよりも怖い復讐劇のように感じた。
もしかするとメイン扱いだったのかもしれない最後のラブストーリーが興ざめだった。失踪した恋人のことが忘れられず前に進めない男性の話…個人的な好みかもしれないが女優のビジュアルも演技もイマイチで全く共感できなかった。
思い切り泣く気で行ったのに、心の中で「くだらない、くだらない」と叫び続けて終わってしまった。樹木希林がもったいなかったな〜。

同じように作り話でも、映画館中を引き込んでジ〜ンとさせた映画がある。
安藤政信主演の『サトラレ』。考えていることが周りの人に筒抜けという“サトラレ”として生まれた青年を、政府も周りの人も温かく守っていく話だ。本当に泣く〜
ぜひご鑑賞を。

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