映画レビューは “アトリエミシェルの製作&柴犬ブログ”にて更新中。 http://ameblo.jp/atelier-michelle/

2012/4/13

横にいたら普通は怖いよ  映画

間違いなくオススメの映画!
『ラースと、その彼女』

『きみに読む物語』のライアン・ゴズリングが主演というので何となく気になって録画した深夜放映の『ラースと、その彼女』(原題“LARS AND THE REAL GIRL”)。
人、特に女性とのかかわりを避けて生活しているラースが、兄夫婦に紹介したガールフレンドが何と、等身大女性のリアル人形。愕然とする2人。
劇場で上映していた時には、おバカなコメディだと思っていたのだが、実際観てみるとここまでいい映画だとは…感動したー!調べてみると、アカデミー脚本賞を獲っている。納得である。
ネタバレになるが、ストーリーを書いてしまうので、観てみようかなという人は先にDVDを借りに行ってください!
クリックすると元のサイズで表示します女の子からアプローチされても完全にかわしてしまうラースだったが、同僚男子が職場のパソコンで見つけて興奮していた、好み通りの完璧な女性の人形がオーダーメイドできるサイトでちゃっかり“恋人”を購入していた。名前は“ビアンカ”。ブラジルとデンマークのハーフだとか…細かいプロフィールまで完璧にできているのだ。
兄嫁のカリンは、人づきあいの全くできないラースを心配して、妊婦なのに飛びかかって抑えつけて食事に来させるような世話好きな女性。ラースの妄想に合わせてビアンカを受け入れることにする。兄も困惑しながらも努力する。
やがてそれは家の中だけにとどまらず、ビアンカの診察をする女医のいる病院、教会、職場…ついには街中の人にも広がる。ラースとビアンカを温かく見守り、まるで生きているかのように付き合い始めるのだ。
車いすのビアンカは子供たちに読み聞かせをしたり、病院でボランティアをしたりしてラースから独立した存在になり始める。そんな時、失恋した同僚女子につきあってボーリングに行くことになり、他の仲間も加わり、ラースはこれまでにはなかった時間を楽しむことができるようになっていた。
ある日ビアンカが意識不明になり、救急車で搬送し治療を受けるが、余命わずかとなる。
このあたりで観ている方も気づくのだが、すべてがラースの意思によって進んでいるのだ。感動とたまに爆笑…人の温かさを描いた極上の映画である。

0

2012/4/1

ウマの名演技!  映画

クリックすると元のサイズで表示します『優駿』から馬つながりで

スピルバーグ『戦火の馬』


クリックすると元のサイズで表示します長い絵本を読んでいるみたいな映画だった。
仔馬が生れるところから物語が始まる。
誕生した仔馬を牧場の柵の外から見つめる少年…。
その馬が運命のごとく少年の元へ。成長した馬ジョーイは戦争のためイギリス軍に買い取られる。
(↓以下ネタバレ)
生まれおちた時から額に白い菱形の模様をもち、いい馬と言われ、農場でも戦場でも驚異の能力を見せるミラクルなジョーイだが、
クリックすると元のサイズで表示します人も馬も過酷な運命を負った状況下、敵国のドイツ軍、若い兄弟兵士、農園の少女などの手に渡っていく。
少年はジョーイをを探すために(年を偽って?)入隊する。
スピルバーグならではの、克明な戦争の描写もあるが、
そんな中でも敵と味方で一時休戦して馬を救おうとしたり、馬同士の友情や少年と馬の絆に心打たれる兵士たちの優しさもありで、名作童話のようである。少年と馬の再会シーンがまさしく童話、もっと言えば大映ドラマ的。とにかく、やっぱりディズニー配給映画だなー。
できれば連ドラで全4回ぐらいで見たい展開だ。

*日本でも、戦時中に兵隊たちの衣服にするため飼い犬を提出しなければならなかった、というドラマを昨年放送していた。どんなことがあっても渡したくないっ!連れて行かれるなら一緒に死んでやるー。

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2012/3/28

犬が主役!  映画

第1回“金の首輪”賞最優秀俳優賞受賞作品!
クリックすると元のサイズで表示します
『アーティスト試写会!

フランス映画なのに、言葉はすべて英語だった。ジョン・グッドマンや『ベイブ』のおじいさんジェームズ・クロムウェルが出演していてほぼハリウッド映画。
白黒&サイレントの手法を使って演出した、新しい作品である。
クリックすると元のサイズで表示します何しろ、犬のジャックラッセルテリアがほとんど出ずっぱり!監督がよほど犬好きなんだろうなー。
主役のジョージの飼い犬なのだが、編集がうまいにしても演技がうまい!本当の家族のようになついているように見え、うらやましくてたまらない。ジョージの危機を救おうと走る姿も健気でたまらないし、映画を撮影している時にもなぜか一緒にフレームに入っているし、何といっても映画館の客席で抱いて観ていたのが一番うらやましかった!
とにかくの大熱演・大活躍に大興奮である。
クリックすると元のサイズで表示しますストーリーはごくシンプルで、著名人のコメントほどにはロマンチックとか感動の愛の物語というものではない。あの時代のサイレントムービーを完璧に作り上げ、ユーモアたっぷりに笑わせ、俳優たちの演技もステップもうまく、最後まで楽しめる映画である。
最優秀アイデア賞ものだなー。
冒頭、台詞が何も聞こえない映画のため、少々眠気を誘うので要注意。



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2012/3/16

濃厚かつ高速映画!  映画

クリックすると元のサイズで表示します1作目を超える自由度200%
シャーロック・ホームズ
〜シャドウ ゲーム〜


極々深煎りの珈琲豆を細〜く挽いて濃厚に抽出したような映画だった。前作を超える激しさ。乱闘シーンの連続で、何をやっているのか全く事件の内容がわからないまま終盤まで一気に進む。
あらすじを読んでびっくり。“オーストリア皇太子が自殺した事件をホームズが暗殺と推測して謎を解こうと社交クラブに潜入”…とある。全く気付かなかった。冒頭5分でロバート・ダウニーJrが見せる格闘シーンに、言葉では尽くせない満足感にひたっていたからか。
それにしても探偵のホームズが、依頼人もいないのに自ら真相究明に乗り出し死闘を繰り広げるのだからわけがわからない。さらに映像は全編エスプレッソのように濃い!男たちがUPになるとむさっ苦しいくらいだ。
今回はジュード・ロウ演じるワトソンの結婚エピソードも加わり、ドタバタ感もまとめ方も見ごたえ十分な米ドラマのようでもある。
クリックすると元のサイズで表示しますコマ送りのような映像にもなぜかスピード感を感じるし…とにかくガイ・リッチー監督の好き放題に作り上げた映像は完璧。話がよくわからなくても大満足
クリックすると元のサイズで表示します第一次世界大戦直前のクラシックな時代なので、スタイリッシュな衣装もすべて美しい。
何とヒロインが!あの元祖ドラゴンタトゥーの女“ノオミ・ラパス”!
伏線からエンディングのオチまで完璧だー。

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2012/3/6

まるで別世界のはなし  映画

クリックすると元のサイズで表示します松竹試写室にて
『わが母の記』

クリックすると元のサイズで表示します映画館であきるほど予告を見ていた、井上靖の自叙伝的小説の映画化『わが母の記』を試写で鑑賞。
母に捨てられたという思いがぬぐえず…というフレーズから想像していたのとは、全く違った。クリックすると元のサイズで表示します
戦後の作家様の一族を描いた、別世界を見るような映画だった。
故郷・伊豆の実家は立派な日本家屋で周りの自然の美しさにも驚く。東京の自宅も夢のような邸宅で、広いリビングにダイニング、書斎などセンスあふれるインテリアに囲まれている。軽井沢にも別邸があり、食事は当然のようにナイフとフォークを使っている。あこがれを絵にかいたようなステキな生活ぶりだ。海外留学する娘を豪華客船で送っていくなど、想像を超える出来事まである。
セットでは作れない美しすぎるロケ地の数々であるが、実際に井上靖の自宅、書斎を使って撮ったらしい。
クリックすると元のサイズで表示します古い日本映画を意識しているような演出で、台詞のテンポやかけあいが自然過ぎる!☜特にキムラ緑子と南果歩のうまさが目を引き、ストーリーに入り込めなかったほど。もちろん、樹木希林の、いい家柄の奥さまでありつつユニークな女性ぶりはさすがで、ボケて発する言葉がユーモラスで愛嬌があり笑いどころもしばしば。若い頃をまたちらっと内田也哉子が演じている。クリックすると元のサイズで表示します役所広治は本人なのではないかと思うくらいの短気な作家ぶりだった。何を演じても本当にハマる!(ダイワニャンとのCM共演もサイコー♥♥
つまりこの映画、親の愛や家族の愛というよりも、俳優たちの豪華共演と日本の風景を愛でる作品と言った方がいい。


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