3月12日の「赤穂義士菩提所」の続編です。
菩提所の浅野家の墓碑の左横にタラヨウ(はがきの木)という木が植わっています。
この木に関して、まったく知識が無かったので変わった名前だと思い気になり、場所が場所だけに言い辛づらかったのですが、住職さんにお願いして、一番下の葉を2枚譲って頂きました。
「タラヨウ」
(2010.3.12 撮影) (晴時々曇)
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科目/モチノキ
・和名/タラヨウ(多羅葉)
・常葉樹高/(10〜20m)
・雌雄異株
・花期/4〜5月頃
・果実/球形で秋の終わり頃に赤く熟します。
この木は少し小さめ目みたいです。
新芽の葉ですが、大きく20pはあります。
葉の縁には小さな尖った鋸歯があります。
肉厚の葉の裏側を尖ったもので書き付けると、茶色に変色して、やがてくっきりと書いた文字が浮き上がってきます。
このことからはがきの語源となったと言われ、また、経文を書くのに使用されたヤシ科
のタラジュ(多羅樹)にあやかって、タラヨウ(多羅葉)としたようです。
また、葉も大きく、文字が書けるので子供の手習いにこの葉を使用したことから
「手習いの木」とも呼ばれています。
時間が経つと茶色の文字が浮かび上がってきます。
戦国時代には武士が便りに利用していたとも言われています。
郵便局では、切手と宛先を書けば特別郵便として取り扱っているそうです。
(一部の郵便局はナイロンの袋に入れなければ駄目というところもあるそうです)
現在は携帯メールでのやり取りが多いですが、ラブレターやクリスマスカードに使用すれば大変ロマンチックで情緒があっていいのではないでしょうか

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