ここ最近は本当によく雨が降りますね。
今朝も
で
が雷の音を怖がって吠えて煩くて×2参りました。
≪24日の続編≫
「文保寺」 (ぶんぽうじ)
・所在地/篠山市味間南1097
・山号/松尾山
・宗派/天台宗
・本尊/千手観世音菩薩・聖観世音菩薩(二躰とも秘仏)
・創建年/伝:大化年間(645年)
・再建年/正和年間(1312年)
・開基/伝:法道仙人
楼門〜惣門を潜り抜けます。
背後の松尾山等からの清流が注ぐ小川沿いに、三ヶ院が建ち並ぶ中をゆるゆると続く坂道を抜けると、やがて観音堂への石段に辿り着きます。
参道の途中までは種類の違った桜の木が両側に植生しています。
澄み切った水が流れていますがまだまだ冷たそう。
散った桜の花弁を踏みながら進みます。
文保寺は隆盛の頃、
二十一坊を数えましたが、江戸時代中頃に
六ヶ坊となり、現在は観明院、大勝院、真如院
三ヶ院が
塔中寺院として残っています。
まず、小川を挟んで左手に。
境内の枝垂れ桜と真っ赤な花弁を付けた椿が綺麗です。
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観見院
少し、歩くと右手上に。
本堂は結構大きいです。
A
大勝院
本堂は一見、普通の住宅に見えました。
B
真如院
これら三ヶ院を過ぎると、凄い数と綺麗に枝切りされ、真っ直ぐに伸びた檜が立木しています。
本堂前の石段を上ると、観音堂(本堂)の屋根部分と鐘楼が見えます。
文保寺の観音堂
ずっしりと力強い上、屋根は緩やかではあるが、何とも言えない曲線美は素晴らしく、とても立派な建物です。
鐘楼から見た観音堂。
鐘楼の基礎周りに冬眠から覚めた、大きな青大将3匹が髑髏を巻いて日向ぼっこしていたのには参りました。
右側から
ほとんどの寺の正面は格子扉ですが、ここは三面扉で透かし彫刻になっており、繊細で見事です。
画像では分かりにくいですが、所々に赤や緑色が残っており、当初は素晴らしい色彩だったことでしょう。
彫刻も緻密で大胆です。
本堂右横に、見事な公孫樹の巨樹が自生し、そのそばに開基といわれる
法道仙人供養塔(十三重石塔)があります。
本堂後方に檜皮を剥がされた後の檜が見えます。
檜皮を剥いだ後の檜皮色ですが、雨に濡れると、見事な朱色に変身するそうです。
この日は、雨が降らず、前日(22日)の雨で多少、朱色に変わっているようにも見えますが。。。
一度、鮮やかな朱色になった状態を見たいです。
文保寺境内の右側より松尾山〜白髪岳に登る山道が通じていて、途中に法道仙人が開いたという長流寺跡もあります。
この寺院も、春は桜、夏は緑、秋は紅葉と四季の変化を楽しめる寺院ですね。

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