予報に反して好天気だったので、急遽、昼前に早く見てみたい1本である巨樹の散策に出かけました。
西方面から県道300号線を進み、桜並木の峠を越え、藤沢地区に入り、東方面に走ると「藤坂の大カツラ」の道標があり、道路脇に車を停めて目的地に向かいます。
「ひょうごの巨樹・巨木100選」 NO.38
「新日本名木100選」
・兵庫県指定天然記念物 (平成2年3月20日 指定)
巨樹 「藤坂の大カツラ」 (2013.3.24 撮影)
・所在地/篠山市藤坂(山の中)
・幹周/13m
・樹高/20〜38m
・推定樹齢/400年
猪よけのフェンスがこの辺りのすべての田圃に設置してあります。
かなり、猪の被害があるのでしょうね。
農道も整備されて歩き易いです。
猪よけの柵を開けて山道に入ります。
柵から少し登ると、スギ木立に入ります。
5分ほど登ると右手に道標があり、清流が注ぐ狭い山道へと導かれる。
カツラ独特の湧き水が流れていますが、乾季で水量は少ないです。
上の画像の岩は玄武岩のように柱状節理になっています。
清流に沿って急坂を登ります。
この辺りから膝がガクガクに・・・今日の散策は、ここ1箇所の予定ですので、休憩しながら登ります。
小さな木製の吊り橋が見えて来ました。(水嵩がある時はこの吊り橋は必要でしょうね)
橋を渡ると、上部前方に杉の木立に囲まれた中に巨大な大カツラが姿を現す。
谷沿いの更なる急坂を登ると、眼前に待望のカツラの樹。


この時期は周りの下草などが生えていないため樹姿全体を把握することが出来ます。
でもやっぱりハート型の緑葉を付ている方が絵になりますね。(マムシがよく出るということなので、仕方なくこの時期を選びました。)
直径50cm前後の十数本の幹が空に向かって高く伸び、雄姿で立派な大カツラです。
画像の右下のセメント製の丸太の階段(道中の数箇所に設置してあり、大変助かりました)を登り、反対側(南側)の観賞用デッキまで行きます。
画像以上に急傾斜面で一番キツイ箇所でした。
こぼれ日で逆光になり、上部がうまく撮れません。(登ってきた北側から)
かなり急傾斜面に自生しています。
デッキへ行く途中
急坂や階段の箇所は犬を抱きながら上がってきたため、約30分(元気な人なら15分〜20分位)費やし、やっとこさ木製デッキに到着しました。本当にしんどかった

(南側から)
カツラの樹木は、枝を束ねるような形で大きく成長します。
近寄ると人が本当に小さく見える大カツラ。
幹周りには数多くの「ひこばえ」も生えています。
県下で最も幹周の大きいのは「糸井の大カツラ」ですが、主幹がなく「ひこばえ」のみですので、藤坂の大カツラは各幹の太さと樹高を考えれば、県下でNO.1ではないでしょうか。
普通の人ならへっちゃらな所でしょうが、私には大変厳しかった。
でも、疲れを忘れさせるほどの感動をこの大カツラは与えてくれました。
ありがとう!・・・これからも頑張って、もっともっと大きく成長して欲しいものです。
筋肉痛にならないか、明朝が心配ですw

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