≪佐用町散策の続編≫
佐用町周辺の巨樹の散策後、最後の訪問先に向かいます。
佐用ICを通り過ぎ、因幡街道(R373号)を少し北上したところにある
「宿場町・平福(ひらふく)」
平福は鳥取(因幡)〜姫路(播磨)までを結び、古くから経済・文化・政治にと利用された因幡街道の宿場町として栄え、
平福本陣跡、武蔵初決闘の場、利神城址など様々な史跡・旧跡が今なお数多く残っています。
さらに街道に沿う町並みは、昔を偲ばせる姿で南北約1.2kmほど続き、
白壁や連子窓・虫籠窓そして格子がある平入りの町家形式の造りが見られます。
また、街道東側を流れる
佐用川畔沿いの石垣に並ぶ土蔵、川座敷はこの平福ならではの景観も見られます。
散策の順番に紹介します。
まずは
「道の駅・宿場町ひらふく」の駐車場に車を停め、
「宿場町・平福の町並み」 の散策です。
駐車場正面から、東の山頂にある
「利神(りかん)城跡」を眺めることが出来ます。
鳥取池田藩の陣屋跡にある
「大提灯」
町並みに合わせた瓦葺きの和風建築の
智頭急行の平福駅。
少し離れたところから見ると、あたかも武家屋敷or商屋のような風格のある立派な駅舎です。
学校や交番所なども同じように町屋形式の建物になっています。
今回は大提灯がある交差点を右折し、街道の南入口までの町並みを散策しました。
宿
南方向から
真っ白な白壁に
虫籠窓そして格子がある美しい町屋。
南方向から
玄関先の水路は清流が勢いよく流れています。
宿から少し南に下がった所にある
瓜生原家
玄関の張り紙を見る限り、無料で室内を見れる筈でしたが、なぜか鍵がかかっていました。
・切妻平入り2階建て
・2階は格子と虫籠窓に黄色い土壁
・1階は格子がはまっている
南方向から
・玄関の右手に、雨戸を上下に開くと天井と縁になる
「ブッチョウ造り」があります。
南入口付近方向から
宿場町平福の南入口
今回は南側を中心に散策しましたが、北側の方が、昔を偲ばせる建物が多いようです。
「町の景観条例」?があるのか、新しく建て替えられた家々も出来る限り、黒瓦の屋根・白壁調・格子などを使用されており、地域全体でこの町並み景観を保存していく姿勢が大いにうかがえました。
当時の建物は多くが建て替えられ、町屋の連続性はそう高くはないが、小さな町並みで、観光化されていない(GWに訪れましたが観光客も疎らでした)良さがあり、ゆっくり静かに散策するにはいいところだと思います。

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