前回書き込みした「岩浪神社」から少し南下したところに、古くて、小さな明神鳥居が建っていることで知られている神社に行ってきました。
「近津神社」(ちかづじんじゃ)
・所在地/小野市粟生町1489番地
氏子さんが寄贈された桜並木に沿って約150メートル行くと目的の鳥居があります。(車で行けます)
新しい鳥居の奥に建つ小さい鳥居が県の文化財に指定されている鳥居。
・県指定文化財 (昭和47年3月24日 指定)
「近津神社 明神鳥居」
新しい鳥居と比べると、そのサイズは一目瞭然。
・凝灰岩で造られ、
@柱真々約1.8m、高さ約2.7m の鳥居。
・特に目立つのは、
エンタシス(建築において、円柱の下 部から上部にかけて徐々に細くした、若しくは中部から上部にかけ細くした形状。古代ギリシャ発祥の建築方法。
エンタシスを施した柱は下部から見上げると、真っ直ぐに安定して見える錯覚を生むため、巨大建築物の柱によ用いられます。)をつけて直立する柱端部に向かって丈を滅じつつ折れ上がった
A笠木、そしてその端を垂直にした切口などである。
潜り抜けるとき、一瞬屈んでしまいます。
額束(がくづか)には「近津宮」
裏側には風化して、刻字はかなり読みにくいが、
、「大工藤原甚五郎奉本願筑前光明房 施主 天正廿年壬・辰十二月十六日 敬白」と記されており、天成20年(1592年)の造立で420年前のものであることが分かります。
現状は
B貫木の両端の
差し込み鼻を失っていますが、古風さを今に伝えています。
また、
A笠木の端が垂直に切られています。
画像が悪いですが、柱がエンタシスになっているのが分かりますか。
鳥居を潜ると参道の正面に
拝殿が見えます。
境内から鳥居方向。
狛犬
どちらも頭の頂が角風に・・・
この神社の境内にも土俵が作ってありました。
こんな所に懐かしいボンボン時計が・・・止まっています
本来は拝殿〜幣殿〜本殿と筒抜けになっているのですが、なぜか、サッシの戸で覆われた部屋になっています。
拝殿の内壁に数多くの絵馬が飾ってあります。
本殿
右手から
左手から
かなり凝った建物です。
いつもながら、参詣そして参拝すると、穏やかな気持ちになります。

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