ドライブと散策に最高の天気だったので、昼過ぎに出かけました。
舞鶴道〜豊岡自動車道(青垣IC下車)〜R429(青垣峠)〜目的地へ
両サイドには枝が剪定され、空に向かって真っ直ぐ伸びる杉木立から、こぼれ陽光を一杯浴びながら、幅員が車一台分しかない狭隘道路の青垣峠(大型車は通行できない)を超えて目的地の黒川地区に到着しました。
・「雲頂山」の山号のごとく、標高550mの古刹は揚水式発電の上部ダム・
「黒川ダム」と美人の湯として知られている
「黒川温泉」に囲まれてひっそりと佇む。
・応仁の乱の西軍大将で但馬の守護大名だった
山名宗全の父、時煕(ときひろ)が帰依した寺として知られている。
「大明寺」(だいみょうじ) 2015.5.22 撮影 (晴)
・所在地/朝来市生野町黒川
・山号/雲頂山
・宗派/臨済宗
・創建年/1367年(正平22年・南北朝期)
・開基/美濃出身で臨済宗の修行僧・月庵宗光(げったんそうこう)
前方右手が黒川温泉。
その奥が寺。
温泉横の参道の奥に門と開山堂が見える。
朝来市指定文化財
「開山堂」
創建以降、室町後期の天文年間に火災にあい、方丈(本堂)や庫裡は焼失したが、開山堂だけは現在まで残ったという、立派な
合掌造り・・・だが、萱葺きの屋根も苔や草木が生え、傷んで大きな穴も開き、空が見える悲惨な状態。
建築年数も古く、歴史的にも価値のある堂だけに大変危惧する。
山の法面のような萱葺き屋根の光景。
堂内は本尊を中心に月庵宗光の墓と山名時煕の木像。
外見以上に、堂内は重厚で立派な造り。
萱葺きのせいか、堂内はひんやりしている。
本尊の右手奥にある
月庵の墓
左手奥には
山名時煕の木像があり、床下に時煕の骨が安置されているそうです。
木像全体は見ることが出来ません。
何故か、1箇所だけ天井板が開いています(こんなに大きく傷んでいるから早く修理して欲しいというメッセージのため?)
雪や雨が入り込み、天井・柱等、建物の腐食が心配です。
境内の庭。
やわらかい風が木々の間を吹き抜けていきます。
境内の庭や周辺には立派な楓の巨木が沢山あり、紅葉シーズンには隣の温泉とセットで再度訪れたい寺ですね。
前方に方丈が見えます。
朝来市指定文化財
「方丈」
・逃亡した戦国武将24人をかくまった方丈の畳部屋は「開かずの間」と恐れられ、全員が命を絶った部屋で、床下から亡霊出るとされているそうです。
朝来市指定文化財
「庫裡」
外見は新しく見えますが、玄関先に入ると、高〜い吹き抜けと黒光りした立派な柱、そして昔ながらの土間と台所。
かなりひんやりします。
夏場は快適ですが、冬場は相当寒いでしょうね。
開山堂の右手にある
釣鐘堂
釣鐘堂の手前に、月庵が座禅を組んでいたという球体の
座禅石

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