御坂サイフォン橋(通称・眼鏡橋)は御坂神社の目と鼻の先ですので、神社の駐車場に車を置させて頂きました。
「御坂サイフォン」
・所在地/三木市志染町御坂
逆サイフォンの肝となる鋼管の全長は749.32mに及び。
(お手数ですが拡大してご覧下さい)
各地点の高さは図のとおり。
当初のサイフォン
1891年(明治24年)創造時の出口水槽から前方に見える筋は、呑口水槽から水が下るサイフォン管。
ちょっと写真が古く、管は見えませんね。
南西側から見たサイフォン管。
南西側に下った管は神社と民家の間を通り抜け、さらに道路を横断して眼鏡橋へと続く。
道路部分や田の畔などは地下埋設されている。
眼鏡橋を横断して南西側(三木総合防災公園)へと延びている。
マンホールには
東播用水の文字が入っています。
左は旧橋、右が新橋
橋の南西側より呑口水槽方面を撮影。
管は橋から約200m南西に延び、道路を横断しています。
@
サイフォン管は三木総合防災公園敷地内の法面に沿って上にある出口水槽へと延びています。
公園の中を通っています。(
2015.9.30に公園に行った時 撮影)
(2015.9.30 撮影)
(2015.9.30 撮影)
@の画像を上から撮影。
(2015.9.30 撮影)
出口水槽から呑口水槽方面を撮影。
(2015.9.30 撮影)
一直線に繋がっているのが分かります。
樹木が葉を落とす頃にはもっとはっきり見ることが出来ることでしょう。
汲み上げられた水は公園内の水路を流れ、播磨平野に至る。
(2015.9.30 撮影)
「御坂サイフォン橋(通称・眼鏡橋)
・三木市志染町御坂を流れる志染川に架かる水路橋で
噴水管橋(逆サイフォン橋)であり、通称・眼鏡橋と呼ばれています
・全長54m、全高12m。
河川敷からしか、全体を見ることが出来ないため、北東側の橋手前を右折し、河原へ行く幅員1m強のセメント舗装された道を下って行きます。
途中、木々の隙間から部分的ながら橋が見えてきます。
河原に出ると
沈下橋が架かっていますが、対岸には何も無いし、何のために造られたのかよく分かりません。
(もしかしたら、我々のように眼鏡橋を見に来られる人のためにでしょうか?そのためなら有難いことですね)
沈下橋から見る橋は、両サイド樹木に覆われて、全体を把握することは難しいですが、重厚かつ風格そして歴史を感じさせる立派な眼鏡橋です。
実際は上流側に旧橋、下流側に新橋の2つの橋が架かっているのですが、平行に建っているため、この場所からは新橋だけと錯覚しそうです。
河原沿いに近づきます。
近くまで来ると新旧二つの橋桁があるのが良く分かります。
橋の真下に到着。
これで2つの橋が並行して存することが明確に分かります。
右が新橋で国営事業
「東播用水事業」によって鉄筋コンクリートアーチ橋。
左は旧橋で石造りアーチ橋で、現在は使用されていない。
旧橋はひび割れや損傷箇所が多数あります。
残念ですが、ここから上流は水嵩があり、旧橋の側面は撮ることは出来なかった

冬場の渇水時なら行けそうな気がしますが。
帰路中、淡河町で道路の上を横断する東播用水路を見ました。
この水路が御坂サイフォンへと続くのでしょう。
近年は工事技術や工事用機材等が驚異的に進歩・開発され、工事期間もかなり早くなってきましたが、これらが十分無かった時代に、これだけの事業を短期間でやり遂げる先人達には改めて頭が下がる思いで一杯です。

1