葉上に種子が着く珍しいイチョウの木があるというので、木枯らし一番が吹く中行って来ました。
田畑の中に民家が点在する麓から、庚申堂がある庚申山を目指します。
杉木立に囲まれた急勾配の参道を、息も耐え耐えに歩を進めます。
やっと目的のイチョウの木が目前に。
到着まで30分程度かかると聞いていましたが、意外にも早く辿り着けました

イチョウと庚申堂
庚申堂
・兵庫県指定文化財(昭和47年3月24日 指定)
・葉上に花が咲き、種子(ギンナン)がつく貴重種のイチョウ
・中国産のイチョウは、約2億年前の出現から変わることのない姿で生きた化石と言われているそうです。
「ひょうごの巨樹・巨木100選」 NO.63
巨樹「殿原の御葉着イチョウ」(2021.10.23 撮影)
・推定樹齢/300年
・所在地/加西市殿原町825
説明板を設置してから約26年経過しているので、現在の樹木は表記以上に成長していると思います。
見事な枝ぶりで、樹勢も旺盛。
すべての葉が「御葉着」ではないので、なかなか期待する姿に出会えなかった。
これを目当てに来る人が絶えないそうで諦めていましたが、やがて葉の中央付近に山吹色に熟し、弱々しげにしぼんだ実を着けた葉を見つけました。
珍しい姿にありがたい思いが込み上げてきた。
左側の葉は落下した状態のままですが、種子は未熟です。
葉に2個付いていますが、葉は風雨に晒されたのか、少ししか残っていません。
注意事項
➊熟した種子が落下して衣服が汚れる場合があります。
❷落下した種子はえぐい臭いで、踏んだりすると靴底に付き、なかなか臭いが取れません。
❸各参道には駐車場がないと思います。

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