2011/4/3  23:32

決死隊  時事

最近ちょっと変な方向の報道が目に付きました。人の命にかかわることですから軽々には発言できませんが、非難されることを覚悟で反論したいと思いました。

それは・・・東電の社員や協力会社や下請け会社の社員が、命をかけて現場でがんばっている・・・という報道です。確かに決死の覚悟で挑む姿勢に敬意を払わなければなりませんし、大いに感謝もしなければなりません。
あなた方の命を懸けた戦いに日本の未来がかかっているのですから。

このままでは日本から輸出できるものは何もなくなり、日本の経済は疲弊して再建どころの話ではありません。ですからその行動を褒め称えることがあっても、良いとは思います。

震災までそこで働いていたと言う人がインタビューに答えて言っていたのですが、この発言には納得がいきませんでした。それは・・・
『高い日当に引かれていく人がいるけど、私は死んでは何にもならないので行かない』という言葉です。

それまでそこで給料をいただいて家族を養ってきた筈です。当然責任があると感じたのですが、逃げてしまう社員がいるのも事実なのです。
そのことが許されるか許されないかを言うつもりはありません。それは今後の生活のあり方や事故が収まった後に、逃げた人を会社が許容するかの問題ですから、私があえて発言する必要も責任もありません。それこそ興味本位だけのタブロイド紙にお任せします。

私が言いたいのは、何度も繰り返しになりますが、本来事故に一切責任のない自衛隊・警察・消防・アメリカ軍などが不条理にも命を賭して戦っているのです。その一方で死にたくないからと・・・敵前逃亡している社員に・・・疑問を感じるのです。

マスコミによっては社員の家族の談話を掲載しています。『お父さん、英雄になんかなってほしくない』って、おそらく家族にしてみれば死んでほしくないという切実な気持ちでしょう。当然です。

でもそれは自衛隊・警察・消防の隊員の家族なおさらではないでしょうか。東電がいろんな意見を真摯に受け止めて、津波対策にしっかり取り組んでいてくれたら今回の事故は無かったかも知れないのです。社員の方には申し訳ないのですが、決死隊としての行動は東電内部や東芝・日立の内部で評価していただくべき話だと思うのです。

福島の原発に出動すると奥さんにメールを送ったある消防隊員に、奥さんからの返事は『日本の救世主になってくれ』『信じて待っている』だったと紹介されていました。
いつも死線で戦っている職業の家族の方の辛さが身にしみました。こんな時にも泣き言が言えないのです。もちろん夫に対しての確固たる信頼も、同時に持っているのでしょう。

決して逃げた方を責める事はできません・・・が皆さん、よくよく考えていただいたら私が言う【疑問】の意味が、簡単に分かると思うのです。

万が一どこかの国が日本を攻めてきた時・・・死にたくない自衛隊員が戦場で除隊することが許されるのでしょうか? おそらく敵前逃亡として責任を追及されるはずです。
強盗が入ったと110番通報があって駆けつけた警察官が、強盗と鉢合わせして死にたくないからと被害者をおいて逃げる事が許されますか。
119番通報で駆けつけた先は化学薬品のタンクが炎上していて、生命の危険があるので消防隊員を辞める人を皆さんは許せますか?

どんな人でも給料をいただいて働いていたら、善良な管理を心がけたり使命を全うする責任があるのではないか・・・という提言をしているのです。
ですから子供の心の底からの言葉を表題にして、子供の心をもてあそぶ様にセンセーショナルに必要以上の興味を煽るマスコミが許せないのです。

平田影郎のウエブサイト 【やどろくが行く百名山】
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