2011/8/13 23:55
塩見登頂 百名山・南アルプス
消灯から・・・予想通りあまり寝つかれません。2時間ほどうつらうつらしていましたが、難攻不落の塩見城には万全の体調で臨む必要がありました。そこでいつもの安定剤を服用です。
当然、効果はすぐに表れたらしく、その後の記憶はあまりありません。そして何より確信できたのは隣の東京の方が、私が朝3時半に起きたら頭と足が反対になって寝ていたのです。私のイビキに耐えられず向きを変えたのだと思うのです。
もっと確信できたのは・・・頭がすっきり・・・していたんです。まあ・・・言葉は悪いですが・・・妻が慰めにいつも言ってくれるのですが・・・『寝たもの勝ち』。
改めてお詫び申し上げます。でもこの後この方とは下山するまで一緒だったんです。
荷物の大半を小屋に預け、4時半にスタートした時はガスの中でした。そして塩見小屋に泊まった方たちが登頂した時間には、ガスで何も見えない状況でした。折角の登頂だったのに・・・多くの方が嘆きながら下山していきました。
でも・・・3時間を要した三伏峠小屋に泊まった私たちが登頂する時間には、何とも素晴らしいロケーションが展開していたのです。当然富士山も昨日より・・・くっきり・・・そして大きくそびえていました。甲斐駒、北岳、小河内、荒川三山、蝙蝠岳・・・山を知っている人ならヨダレを流すほどの眺望が・・・。
先日の黒部五郎と言い、何とも天候には恵まれて満足の山行になりました。足の痛みもなく快調で、嫌いな下山もコースタイムを短縮してすすめました。
前日に買って持っていたパンを、三伏峠小屋でザックから出して昼食にしました。昨日カレーを注文せずに食べても良かったのですが、今日の予備の食料と考えていました。しかしここまで下山するともう予備の食料は不要です。少しでも荷物を軽くするためには、おなかに入れるのが一番です。熱い中をほぼ二日持って歩いたのに・・・傷んではいませんでした。
選択肢としてはいろいろあります・・・一番は人に上げる・・・しかし悪くなっているかもしれないので。二番はだれも見ていなかったら捨てる・・・しかし登山者としてあるまじき行為です。
だから悪くなっているかもしれないものを、自己責任でお腹に入れるわけです。どうしても飲みたいコーヒーも持って登っていましたから、一気に荷物軽量化作戦開始です。チューブ入ったエネルギー源などを、どんどんお腹に詰め込みます。
ここで福島ご夫婦が登場・・・小屋のソバを頼もうとしています。決して昨日のカレーの恨みで私が止めた分けではありませんが、結果として食べませんでした。
1.000円では高すぎるとか、量が多かったおかげで夕食が満足に食べられなかったとか・・・不満を言えばゼロではありません。
実はパスの時間が迫っていたんです。登山口14時20分のバスに乗るため、計算して12時20分に小屋を出発したんです。ご夫婦も遅れずに出発しました。ですからソバは食べなかったのです。
不満をもう一つ言わせてもらうと・・・水だって小屋までポンプアップして引いているのに、宿泊者にすら使わせず、15分もかけて水場行かせます。
意地悪せずに分けてくれればみんな感謝しますし、宿泊代に上乗せすることも可能です。
私が見ている間に2リットル600円の水を買った方はいませんでした。
バス時間のお蔭でここからご夫婦と行動を共し、あれこれお話をさせていただいたのです。
時間を把握しながら歩いて、余裕でバスに間に合いました・・・逆に計算して歩いていたのに、20分も熱い最中で待つ事になろうとは。
写真は駐車場からほぼ二日間行動を共にした柏の方が、西峰に登頂した瞬間です。

平田影郎のウエブサイト 【やどろくが行く百名山】
山と旅の情報を提供しています
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当然、効果はすぐに表れたらしく、その後の記憶はあまりありません。そして何より確信できたのは隣の東京の方が、私が朝3時半に起きたら頭と足が反対になって寝ていたのです。私のイビキに耐えられず向きを変えたのだと思うのです。
もっと確信できたのは・・・頭がすっきり・・・していたんです。まあ・・・言葉は悪いですが・・・妻が慰めにいつも言ってくれるのですが・・・『寝たもの勝ち』。
改めてお詫び申し上げます。でもこの後この方とは下山するまで一緒だったんです。
荷物の大半を小屋に預け、4時半にスタートした時はガスの中でした。そして塩見小屋に泊まった方たちが登頂した時間には、ガスで何も見えない状況でした。折角の登頂だったのに・・・多くの方が嘆きながら下山していきました。
でも・・・3時間を要した三伏峠小屋に泊まった私たちが登頂する時間には、何とも素晴らしいロケーションが展開していたのです。当然富士山も昨日より・・・くっきり・・・そして大きくそびえていました。甲斐駒、北岳、小河内、荒川三山、蝙蝠岳・・・山を知っている人ならヨダレを流すほどの眺望が・・・。
先日の黒部五郎と言い、何とも天候には恵まれて満足の山行になりました。足の痛みもなく快調で、嫌いな下山もコースタイムを短縮してすすめました。
前日に買って持っていたパンを、三伏峠小屋でザックから出して昼食にしました。昨日カレーを注文せずに食べても良かったのですが、今日の予備の食料と考えていました。しかしここまで下山するともう予備の食料は不要です。少しでも荷物を軽くするためには、おなかに入れるのが一番です。熱い中をほぼ二日持って歩いたのに・・・傷んではいませんでした。
選択肢としてはいろいろあります・・・一番は人に上げる・・・しかし悪くなっているかもしれないので。二番はだれも見ていなかったら捨てる・・・しかし登山者としてあるまじき行為です。
だから悪くなっているかもしれないものを、自己責任でお腹に入れるわけです。どうしても飲みたいコーヒーも持って登っていましたから、一気に荷物軽量化作戦開始です。チューブ入ったエネルギー源などを、どんどんお腹に詰め込みます。
ここで福島ご夫婦が登場・・・小屋のソバを頼もうとしています。決して昨日のカレーの恨みで私が止めた分けではありませんが、結果として食べませんでした。
1.000円では高すぎるとか、量が多かったおかげで夕食が満足に食べられなかったとか・・・不満を言えばゼロではありません。
実はパスの時間が迫っていたんです。登山口14時20分のバスに乗るため、計算して12時20分に小屋を出発したんです。ご夫婦も遅れずに出発しました。ですからソバは食べなかったのです。
不満をもう一つ言わせてもらうと・・・水だって小屋までポンプアップして引いているのに、宿泊者にすら使わせず、15分もかけて水場行かせます。
意地悪せずに分けてくれればみんな感謝しますし、宿泊代に上乗せすることも可能です。
私が見ている間に2リットル600円の水を買った方はいませんでした。
バス時間のお蔭でここからご夫婦と行動を共し、あれこれお話をさせていただいたのです。
時間を把握しながら歩いて、余裕でバスに間に合いました・・・逆に計算して歩いていたのに、20分も熱い最中で待つ事になろうとは。
写真は駐車場からほぼ二日間行動を共にした柏の方が、西峰に登頂した瞬間です。

平田影郎のウエブサイト 【やどろくが行く百名山】
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2011/8/13 0:56
烏帽子岳からの眺望 百名山・南アルプス
何と南アルプスの登山口へ向かう道路(林道)はいたるところで崩落が起き、残ったルートは鳥倉林道だけ・・・と言うほど豪雨の被害は凄まじいものだったようです。
実際に小屋で話していると『易老渡(いろうど・・・登山口の名称)に行けないから、こっちに来た』と言う人が沢山いました。
おまけに静岡から畑薙ダムに入るルートも潰れていて、まだ復旧されていませんでしたから南アルプスはズタズタに引き裂かれた状態でした。当然残ったルートに登山者が集中するわけです。
でも結果としては知らないで良かったかもしれません。知っていたら混雑を嫌って登山を中止していたでしょう。そしたらこれから報告する素晴らしい山旅に巡り合っていなかったのですから・・・何とも皮肉です。
林道のゲート前で車は通行止めですが、朝8時ごろにノコノコ行った私の分の駐車スペースはありませんでした。路肩にはまだ2・3台しか停まっていなかったので、停めようと思えば停められたのですが・・・自分勝手なことはしたくなかったので1キロほど戻って空地を見つけて駐車しました。
そこからでも三伏峠までは3時間もかかりませんでした。山地図では4時間ほどと書かれていますが、意外に歩きやすい登山道でした。
本当は塩見岳直下の塩見小屋まで今日中に入っていれば翌日の行動が楽だったのですが、この小屋はこうるさいルールがあって完全予約制なんです。
賛否はいろいろです。本来山小屋は『避難場所』としての使命がありますから、泊めないというのは・・・。
初めからいっぱいだろうという意識があったので、電話さえしなかったのですが・・・何と半分程度の客だったそうです。福島のご夫婦に聞いたんです。何とも残念でした。
三伏峠で停まってしまったために、12時とは何とも中途半端な時間です。まずは1.000円もするカレーライスとビールを一杯やってしまいました。
駐車場で知り合った方と1時間ほどで行ける烏帽子岳に向かいました。お花畑があって・・・今を盛りとマツムシソウとハクサンフウロが咲いていました。
塩見岳を今回この時期に選んだのは、実は花が見たかったのです。塩見岳は花の百名山でもあるのです。
そこから30分ほどきつい登りを青息吐息で登ります。ちょっとビールをやるのが早すぎました。
頂上では小河内岳とその後ろにそびえる荒川三山がダイナミックに迫ってきます。そして何より感動したのは富士山が天空に翼を広げて飛んでいたんです。
でもそれはほんの一瞬のうちに雲に包まれてしまいました。
明日の天候はどうなることか・・・何とも不安な・・・雲行きだったのです。
あーしたテンキになぁーれ・・・。
写真は烏帽子岳からの眺望です。荒川三山はすべて3.000bの山で、左の悪沢岳が百名山。
手前の山は小河内岳です。避難小屋が見えているはずです。

平田影郎のウエブサイト 【やどろくが行く百名山】
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実際に小屋で話していると『易老渡(いろうど・・・登山口の名称)に行けないから、こっちに来た』と言う人が沢山いました。
おまけに静岡から畑薙ダムに入るルートも潰れていて、まだ復旧されていませんでしたから南アルプスはズタズタに引き裂かれた状態でした。当然残ったルートに登山者が集中するわけです。
でも結果としては知らないで良かったかもしれません。知っていたら混雑を嫌って登山を中止していたでしょう。そしたらこれから報告する素晴らしい山旅に巡り合っていなかったのですから・・・何とも皮肉です。
林道のゲート前で車は通行止めですが、朝8時ごろにノコノコ行った私の分の駐車スペースはありませんでした。路肩にはまだ2・3台しか停まっていなかったので、停めようと思えば停められたのですが・・・自分勝手なことはしたくなかったので1キロほど戻って空地を見つけて駐車しました。
そこからでも三伏峠までは3時間もかかりませんでした。山地図では4時間ほどと書かれていますが、意外に歩きやすい登山道でした。
本当は塩見岳直下の塩見小屋まで今日中に入っていれば翌日の行動が楽だったのですが、この小屋はこうるさいルールがあって完全予約制なんです。
賛否はいろいろです。本来山小屋は『避難場所』としての使命がありますから、泊めないというのは・・・。
初めからいっぱいだろうという意識があったので、電話さえしなかったのですが・・・何と半分程度の客だったそうです。福島のご夫婦に聞いたんです。何とも残念でした。
三伏峠で停まってしまったために、12時とは何とも中途半端な時間です。まずは1.000円もするカレーライスとビールを一杯やってしまいました。
駐車場で知り合った方と1時間ほどで行ける烏帽子岳に向かいました。お花畑があって・・・今を盛りとマツムシソウとハクサンフウロが咲いていました。
塩見岳を今回この時期に選んだのは、実は花が見たかったのです。塩見岳は花の百名山でもあるのです。
そこから30分ほどきつい登りを青息吐息で登ります。ちょっとビールをやるのが早すぎました。
頂上では小河内岳とその後ろにそびえる荒川三山がダイナミックに迫ってきます。そして何より感動したのは富士山が天空に翼を広げて飛んでいたんです。
でもそれはほんの一瞬のうちに雲に包まれてしまいました。
明日の天候はどうなることか・・・何とも不安な・・・雲行きだったのです。
あーしたテンキになぁーれ・・・。
写真は烏帽子岳からの眺望です。荒川三山はすべて3.000bの山で、左の悪沢岳が百名山。
手前の山は小河内岳です。避難小屋が見えているはずです。

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