2013/5/13  21:08

ホームレス登山  百名山・九州

ガスに巻かれた山頂では長く留まっても意味が無いのでそそくさと退散。帰路は登り以上にスリップに注意していました。

残念な天候でしたが、きっとまた登りなおします。とりあえずは百名山の残を消化する事も必要・・・。本末転倒ですけど。

果たして楽しめない山頂に立って意味があるの?   と問われれば難しい議論になります。私の場合・・・もちろんロケーションが良いのに越した事はないのてすが・・・山に登る楽しみとして【登る時の苦しさが目的】でもあるんです。

下山途中の8合目で函館からの氏に出会いました。そして7合目付近だったでしょうか・・・えびの高原から一緒だった人が登ってきて、お互いに挨拶をして別れました。

道具を持っていない・・・と話していた私が登っている事にびっくりしていました。

それにしても・・・この時点の私はズボンとパンツはびしょ濡れ。そして雨具の中のTシャツも絞れば水が3リットルは出そうでした。唯一寒くなった時のためにと、ビニールの袋に入れたナイロン製の長そでシャツをウエストポーチに潜ませていました。

下山は・・・慎重にではありますが駆け下る状態でした。再び落ちてくる雨との戦い。でも開聞だからやったんです。他の山ではやりません。こんな乱暴な事。
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登山口が見えてきて・・・無事に戻れた事でどれほど安心したか。とりあえず怪我かなかった事と、寒かったら車のヒーターをかけられますから。

作業していたオジサンに『行って来たので泊らない』と話すと『えっ! もう行って来たの?』とっ。宿泊に配慮していただいた事にお礼を言いました。

さあ、熊本まで帰ります。熊本を16時の新幹線に乗らないと、今日中に埼玉には着けない・・・どうしても翌日は病院に行きたかったんです。

指宿ハイウエイはガスが巻いて、何時通行止めになるのかハラハラしていました。グッショリのパンツとズボンでシートに座るわけにはいかず、大判のビニール袋を敷いて座っていました。

速乾性のズボンですがビニールを敷いていると、結局水分をキャッチボールをしているので乾きが遅い。そこで定期的にお尻を持ち上げて、ビニールの水分を拭き取る作業が必要です。

走りながら頂いたパンを食べ、とにかく熊本を目指します。濡れていた時は気が付かなかったズボンに付着した泥・・・乾いたらみすぼらしいほど汚れが目立って。

とりあえず途中のサービスエリアの障害者用のトイレでズボンを脱いで、汚れた部分をもみ洗い。濡れるととりあえずは落ちたように見えたのでした。

タイムズに連絡を入れてガソリンの満タン返しも、時間が無いので交渉してOKに。熊本の街は午後の大渋滞でした。気持ちは焦りますが道を知らないので、近道を選ぶ手段もありません。

何とか3時45分に熊本駅前のタイムズに滑り込み。車の傷が無いか・・・満タン返し分でのガソリンの計算・・・時間は経過していきます。『明日病院』と事情を話して振り込みにしてもらおうとすると、余分に払っていた分との相殺で納得してくれました。

乱雑にいろんなものが散らばっている車から、ゴミやお菓子や濡れた衣類・・・あらゆるものをとりあえず2枚のビニール袋に押し込んで・・・新幹線の駅に向かいました。

4時20分の新幹線にギリギリ飛び込んでセーフ・・・でもその恰好は間違いなくホームレスそのものでした。

数日間ヒゲを剃っておらず・・・雨具を上着代わりに着用し・・・とりあえず洗ったはずでも全く落ちていなかった泥のズボンとスニーカー。そして両手にはビニール袋を提げて・・・。

私が普段目にしているホームレスはこんないでたちです。今の私とちっとも違わないのです。

新幹線は熊本ではガラガラ空いている状態。洗面所のカーテンを閉めて・・・ズボンを脱いで・・・再びもみ洗いをしてみました。スニーカーも泥を落とし・・・とりあえずは綺麗になった気がします。洗面所は酷い事になってましたけど・・・。

新幹線の中は温かく、ズボンは広島あたりではすっかり乾いていました。そして今度こそ乾いても泥は目立たなくなっていたのです。

それでもビニール袋は情けない姿を強調します。駅ビルでバッグを探したのですが、タイミングよくそんなものがあるはずはなく・・・埼玉までホームレスで帰って来ました。

新幹線から降り立つ私の姿を見て・・・妻は・・・どうしてこんな人と結婚したんだろうと思ったかもしれません。もの凄い旅・・・でした。

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2013/5/12  0:24

開聞だけを残すのは  百名山・九州

2合目の駐車場に到着すると数人の方が準備をしていました。声をかけると『函館から来たので登る』とっ。話を聞くと冬山をメインにしている超ベテラン。

この人に着いて行けばイザという時は救急を呼んでくれそう・・・全くの【他力本願】です。

その場には地元TVの撮影クルーも・・・今日は雨間違いなしで中止・・・って話し合ってました。なぜかその中に割り込んでいました。

装備を何も持って無いけど大丈夫ですかね?
えっ!  食べ物は?
持ってません。持っているのは雨具の上だけです。
それじゃ、止めた方が良いよ。今日は間違いなく雨だから・・・頂上付近は岩場があって滑るよ。

一瞬、止めるつもりになりました。でもプロデューサーのような方が
『じゃ、パンをあげるから持って行きな』
『じゃ俺はこれあげる』
ってスニッカーを3個も、次の方は飴玉を5個。あっという間にポケットは食料でいっぱいです。

それにしても無謀と言うか、恥を知らないと言うか・・・。やっぱり・・・開聞一つだけを残して帰るのはあまりに無念でした。

函館の人は既に2合目を過ぎている頃、私もペットボトルの水を雨具のポケットに入れてスタートしました。

本当は明日晴れそうなので民宿でも探して・・・と思って作業している親父さんに聞くと、民宿は指宿まで行かないと無い・・・と言う返事。『食事は出せないけど、ここに泊まっていいよ』と。合宿所のような施設で、ちょっとダニでもいたら・・・不安でした。

そんなこんながあって・・・結局登る事にしたんです。決めたらもう迷いはありません。こんな装備で登るのは・・・初めて。

途中で竹を拾ってストックに・・・あっという間にスニーカーはグチャグチャでした。10分程で函館に追いついて、ゆっくり5合目まで一緒に歩いてました。

五合目からとうとう雨が落ち始めました。もう・・・函館のペースに合わせていられず、先に進むと6合目で本降りに。俗に言うザアザア降りです。

流石に迷いました。数分考えました。2・3歩戻っては思い直して前に進み、また迷っては2・3歩戻り・・・。

でもここまで濡れたらもう同じです。風が無いので体温を奪われることもなく、しかも高度が低い山で樹林があります。十分風を遮ってくれる確信がありました。

頂上付近で鎖があったり、岩場があったり・・・でも問題はありません。結局雨は8合目でポツポツになってくれたのが、何よりの救いでした。この後下山まで激しく降る事はありませんでした。
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写真は函館さんです。

山頂の天候はこんな感じでした。
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2013/5/10  23:17

開聞岳  百名山・九州

昨日の答え・・・結局、登ってしまいました。

まず言い訳からですが
あのまま登らずに帰ったら、今後健康状態が不安で山に登れなくなってしまうのではと考えたのです。

それと二日間温泉に浸かって・・・布団の上でのびのびと身体を伸ばし、熟睡して体力的にも自信が戻っていました。(少し不安はありましたが・・・)

これで何かあったら笑いものになるし・・・妻には家に入れて貰えないほど怒られるでしょう。それで言いにくかったのです。まだ妻には内緒にしています。

登り始めるときはまだ雨は落ちていませんでしたが、どこかでは確実に降ってくると思っていました。しかし2時間の山ですから・・・最悪、転倒でもして動けなくならない限り大丈夫という確信がありました。

雨で岩が滑ると思ったので、それだけに神経を集中していました。とうとう5合目から雨が落ちてきて、6合目からは本降りです。そこで数分迷いました。でもここまで来て止められません。

8合目で雨はポツリポツリ状態に。しかし雨具の内側の半袖Tシャツは汗でグッショリ。パンツとズボンは雨具が無いのでずぶ濡れでした。

ところが車に戻っても着替えはありません。昨晩、宅配便で家に送ったのです。

山頂はガスの中で・・・当然誰もいません。写真だけを写して下山にかかりました。続きは明日です。御心配頂いた皆さん、すみませんでした。

実際、帰りの電車の中で再び軽い発作を起こしていますので、辞めておくべきだったという事実は変わりません。私の無謀な行動でした。


間違いなく・・・健康を取り戻してから山登りを開始します。そして開聞岳に関しては、宮之浦岳に登ってから晴れの日に再び登頂します。
山頂のプレートです。
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2013/5/6  20:52

韓国岳  百名山・九州

阿蘇山に3時間半も取られましたが、余裕の下山でした。予定通りの・・・。こうなると昨日の無理が活きてきました。この勢いで今日韓国岳を登れば、観光のために丸々余裕の一日を作り出すことができます。

更には明後日は雨の予報が出ており、開聞岳は雨になりそう。それを防ぐためにも今日韓国岳に登りたいと思ったのです。

でも・・・ただ忙しく移動するだけでは芸が無い。韓国岳なんて3時間もあれば登って降りられるのですから、焦る必要はありません。最悪3時から登り始めても、明るいうちに下山が可能です。

えびの高原のICで12時頃だったと思います。途中の白鳥温泉下の湯に浸かりました。えびの高原荘に到着してチェックインをお願いすると『まだできない』と断られました。

渡りに船・・・と私は韓国岳に向かいました。しかし聞いていた話と違って意外に辛い登りが続きます。五合目までで私はヘロヘロになっていました。写真はえびの高原登山口です。
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登山口から私にくっ付いて登ってくる男性。50歳ぐらいでしょうか。登山届の欠き方などを聞いてきますので、思いつきで登山しようとしたのでしょう。

早いペースで私を追い越して行っては・・・休んでいる間に私に抜かれ・・・そんなことを3回も繰り返したでしょうか。とうとう五合目にも現れませんでした。帰りもすれ違うことが無かったので、諦めて下山したようです。

プロの登山者と競争していたようですが・・・ペース配分もできないうちに私に挑戦など・・・片腹痛いのです。大体こんな暑い日に水も500cc1本では、どんなに簡単な山でもなめすぎでしょう。

山頂からは新燃岳(しんもえだけ)が良く見えました。本当は縦走したかったのですが、噴火中で登山禁止なのです。韓国岳も昨年の7月から解除されたばかり。

これらの山を総称して【霧島山】と呼び、霧島山が百名山なのです。主峰の新燃岳ではありませんが、韓国に登って霧島山をクリアしました。
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それにしても良い山でしょう。九州の山は標高が低いので侮られますが、どうしてどうしてやっぱり百名山に選ばれるだけの素晴らしい魅力に包まれています。花の時季に・・・もう一度来たいなあ〜。

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韓国岳です。双耳峰に見えますが、真ん中は爆発で吹き飛んでカルデラになっています。

下山時に左肩がものすごく痛み・・・ストックの突き方を間違えて捻ったか?   と思ってました。そしてえびの高原荘で夕食の後、私は心臓が苦しくて(発作)フロント前で倒れてしまいました。

狭心症の説明を見ると、前兆として左肩が痛むとか。知っていれば・・・。

洗濯物がまだ乾かず乾燥機の残り時間を、フロント前で待っていたのでした。もし洗濯をしていなかったら部屋に戻ってから発作が起き、一人心細く痛みに耐えたと思うのです。

フロントの人が付きっ切りで介抱してくれました。前から発作はあったのですが、こんなに激しく出たのは初めてでした。とりあえず翌日の山は中止と決め、指宿に移動します。

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2013/5/5  22:06

中坊公平氏の死、ついでに阿蘇山  百名山・九州

今日、尊敬する中坊公平氏が亡くなりました。森永ヒ素ミルク事件の原告弁護団長、香川県豊島(てしま)に産廃を放置された事件の住民弁護に当るなど、常に弱者の立場から法律を見つめてきました。

晩年はバブル時代の付けともいえる債権を回収する【債権回収機構】の社長に就任して、『国民に二次負担はさせられない』として尽力してきました。

しかし検察はこれを良しとしなかったのか・・・半分難癖的に違法回収を見つけ出して、最終的には社会的責任を取って弁護士を廃業する事に追い込まれました。

実に正義の人でした。この人以上に正義の人を私は知りません。思い出すのは・・・・・大企業の顧問弁護士をしていた時代の話です。弱者の立場から活動することは・・・必然的に大企業の利益とは相反することも度々でした。

仕事が無くなり生活は当然苦しくなっていきます。思い余って『いっそ、こんな戦いを辞めて楽な道を選ぼうか』と、父親に相談したことがありました。

その時、父親はたった一言『お前は金持ちになりたくて、弁護士になったのか』
氏は自分が迷ったことを恥じて、なお一層弱者のために尽くしたのでした。

この父親ありて・・・この子あり。合掌

さて今日は・・・ついでに阿蘇山を報告します。
前日祖母山で知り合った若者グループも来るはずですが、高千穂峡で船に乗ってから来ると言うので多分午後になり会えないと思います。

開聞岳で会おうと約束していたのですが、私が体調を崩したので結局会えませんでした。ホームページに来てくれたのでしょうか?

仙酔峡は6時。今日も良い天気です。3日間とにかく好天に恵まれました。今日は登山者も大幅に増える事でしょう。通称バカ尾根の厳しい登りを少しずつ登って行きました。
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大分登ったつもりでもやっと中間点でした。ここで前日に祖母山に登ったという親子に会いました。お母さんは毎年国観峠のお地蔵さんに前掛けを作っている方です。お母さんは私より少し年上、息子さんは40歳ぐらいでしょうか。親孝行な息子さんでした。
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写真の上部真ん中にある黄色い矢印が中間点のマークです。
2時間要して高岳に立つと、稜線の先に中岳が望め・・・ここで辞めるわけには行かなくなりました。
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中岳まで行くと噴火口も見てみたい・・・その一心で注意書きを見落としたようです。ロープウエイの駅周辺で気が付いたのですが、私が歩いたコースは通行止めだったようです。
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噴煙を上げる火口です。

私はてっきり【風向きによっては通行止めになり、その時には放送などで知らせてくれる】モノと思い込んでいたのです。大失敗でしたが、事なきを得てホッと一息。

下山はロープウエイの下道を下って、3時間半で駐車場に戻りました。途中、展望台を目指して登ってくる多くの観光客がいました。ミヤマキリシマも阿蘇は他より早いようで、あちこちちらほらと咲いていました。
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