仮母が引き出しを検討していた柴犬の捕獲情報には、こんな説明書きが添えられていました。
「用水路に落ちていた」
少し前に卒業したトイプードルのメイちゃんは、段ボール箱に入れられてゴミ捨て場に棄てられていたんですよね・・・
「この柴犬は恐らく自分で落ちたんだろうけど、這い上がれないほど深い用水路だったのかしら?」
そんなことをぼんやり考えながら、センターの職員さんに引き取りのヒアリングをしてみました。
聞くところによれば用水路からはご近所の方が助け出して下さったそうで、相当歳を取っているらしいということでした。
日がな一日寝ていてほとんど動かない、動作もとても緩慢だと告げられました。
仮母はそれでなくても自分が老犬や病犬を抱え込み過ぎて、ちとまずい状態だとは認識しているので、老犬だったら引き取りは諦めようと心に決めていました。
その柴犬は黒柴でした。
以前引き取った黒柴の香月ちゃんが9歳でお顔が真っ白だったので、そのあたりから考えて大体何歳くらいに見えますか?と伺ってみました。
お顔に茶色い毛がたくさん残っていれば、そんなに高齢ではないだろうと・・・
仮母はその黒柴の行動から考えて、「顔の毛は真っ白です」という答えが返って来ると思ったのですが、意外にも「茶色い毛は結構あります」とのことでした。
ん?ぢゃあどうしてそんなに寝てばかりいるの?どうしてそんなに動作が緩慢?と不思議に感じました。
もしかして相当具合でも悪いとか???
そんなこと見もしないで頭の中で堂々巡りしていても仕方がないので、実際に見に行く事にしました。
そして善は急げ!とばかりに「今からそちらに伺います〜」と言って出発したのです。
が、またまた道路が超混みで何と!センターの就業時間に間に合いませんでした。
そして途中で後日行きますと連絡を入れて、やむなく引き返すことに・・・それが26日の出来事です。
最近道路がやたら混んでいて、それが物凄く活動の足を引っ張るんですね。
「どこでもドア」があったら一っ飛びで行けるのにぃ〜
そんなことを真剣に考えてしまいます。
そんなこんなで明けて27日に他のセンターで進ちゃんを引き取った後、再度黒柴を見に行く事になったのでした。
センターに着いて拘留室に通されると、コンクリートの床の上に黒い毛の塊のように見える物体が落ちていました。
いえ、正確に言うならば、黒柴が地面にうずくまっていたのがそう見えただけですが・・・
ん〜と、何と言えばいいんでしょう?
犬が普通にプリプリっと丸くなって寝ているんぢゃなくて、全身の力が抜け落ちていてゴトッと落ちている・・・とでも言いましょうか?
あまり生命力を感じない塊なんです。〜
仮母はその黒柴を見るなり・・・
「うわっ。。。まずいかも。。。」
これまで散々ウイルス感染して命を落としたり、あるいは落としかけた犬を見て来たので、かなり危ない状況であることは一目見て分りました。
センターの職員さんと質疑応答をしながらも、その黒柴の日々の様子から察することが出来ることは・・・
下手すると数日の命かも?
ということだけでした。
確かにそれなりに歳は取ってはいますが、お顔には茶色い毛が結構残っており、そこまでしんどそうにしているのはおかしいような年齢でした。
これはもう、どこか具合が悪いとしか思えませんでした。
ああああ〜〜〜どうしよう〜〜〜
ここで仮母の葛藤というかジレンマというか、色々な考えがぐるぐると頭の中を巡り始めたのでした・・・
晦日なのにつづく
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