当会では、保健所引き出し、一般家庭放棄受け入れ、ブリーダー放棄受け入れの如何に係わらず、全ての保護犬猫に一律で以下の医療措置を行います。(仔犬仔猫は該当致しません。)領収証のコピーはトライアル開始時にお渡し致します。
【標準医療措置】
・一般健康診断
・一般項目血液検査
・フィラリア抗原抗体検査
・耳垢検査(耳ダニ検査含む)
・糞便検査
・簡易眼検査
・術前レントゲン検査(松戸預かりのみ)
・術前エコー検査(松戸預かりのみ)
・3〜9種混合ワクチン(センターですでに接種済みの場合もあります)
・不妊・去勢手術
・マイクロチップ装着
【必要時医療措置】
・フィラリア予防薬の投薬
・ノミ・ダニ駆虫薬の滴下
・歯石除去
・抜歯
・細部レントゲン
・細部エコー検査
・外用薬、内服薬の処方
・手術
・真菌培養
・精密眼検査
・外部検査委託
全ての処置を含めての医療費を、保護犬猫の年齢(仔犬や仔猫は除く)、性別、状態に係わらず、基本的には45,000円とさせて頂いております。(提携病院の医療費の改定に付き4月1日より値上げさせて頂きました。
4月1日以前に募集の子の場合は38,000円に据え置きます。)
それ以上掛かってしまった場合には、いつも応援して下さる皆さまから頂いたご寄付(しろいぬ基金)から補填させて頂きます。
全ての医療措置が45,000円(または38,000円)以下だった場合でも、相互互助の精神から同額を頂いております。
差額分はより医療費の掛かる保護犬に使わせて頂きますので、どうかご理解のほど、よろしくお願い致します。
医療費明細はトライアル開始時にお渡し致します。
その事についてご了承頂けない場合は、お申し込みにならないで下さい。
以下これまで活動してきた中で、本当にあった怖いお話です・・・
結構多いので、意識の低さに驚かされます。
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他の犬の分まで出したくないんだけど?
中には「 どうして自分が申し込んだ犬猫は医療費が45,000円掛かっていないのに、多く払わなくちゃならないの?」とおっしゃる方がおいでです。
自分たちさえよければそれでいいというお考えなのでしょうが、そもそもがボランティア活動で成り立っている譲渡ですから、相互互助は当然とお考え下さい。
若くて元気な犬猫にはあまり医療費は掛からず、歳を取っている犬猫に医療費がたくさん掛かってしまうのは当たり前の事です。
ですが・・・
まだ若くて、当分医療費が掛からない子のお申し込みには小額で、歳を取っている子で、これから医療費が掛かるのを覚悟で引き取って下さる方に、多額の医療費の請求など出来ますか?
それにこの項目ですと、もし一般の方が受診した場合、4〜8万円ほどの医療費額に相当致します。
ですが、ボランティア活動にご理解を頂いております提携病院さまのお陰により、低価格が実現しております。
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保健所の犬はタダじゃないの?
中には「 保健所の犬猫なんだからタダじゃないの?」とご不満な方もいらっしゃるようです。
一般家庭の放棄犬猫も、ブリーダーの放棄犬猫も、タダで貰えると思っておいでの方が非常に多いです。
当会はボランティア団体で、ペットショップではありませんので、犬猫そのものにお金は頂きません。
頂く45、000円と言うのは、全てその犬猫に掛かった医療費です。
もちろん探せばタダで貰えるところはいくらでもあるでしょうが、その場合医療措置を施していない場合が多く、引き取ったはいいが大きな病気が見つかった・・・というお話も多いようです。
そういう時どうするのでしょうか?また棄てるのでしょうか?
そして引き取ってからはやはり同じように医療措置を施さなければならず、結局は同じ事です。
この【標準医療措置】は決して高額とは思いませんし、里親さまに安心して保護犬猫を引き取って頂く上での必要不可欠なラインと思っております。
反対にもしこの金額すら出したくないとお考えでしたら、犬猫を飼う事自体もう一度考え直された方がいいかと思います。
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医療費払いたくないんだけど?
当会のアンケートの中に「 医療費の負担をご了承頂けますでしょうか? 」という項目がありますが、過去に「了承しない」にマークしてお申し込みをされた方がいらっしゃいました。
最初マークミスかと思い質問してみたのですが、やはり医療費は払いたくないとおっしゃいました。
どういうお考えなのでしょうか?
犬猫を引き取ってやるのだから、医療費は全部そっちで負担しろ!でしょうか?
私たちボランティアは、生活のかなりの時間と労力を費やして保護犬猫を預かっております。
加えて色々な出費も自腹を切っていることが多いです。
トイレシート代(現在シートは会より支給)、フード代、通院時のガソリン代、電気代、水道代・・・毎月かなりの額に上ります。
ですから医療費まで負担しろと言われると、ボランティア活動を続けていく事は出来ません。
そういう方は是非「 一身上の都合でこの子を泣く泣く手放します。医療費は全てこちらで負担します!」とおっしゃる個人の飼い主さんから譲渡して貰って下さい。
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〜円までしか出せないんだけど?
以前こんな方がいらっしゃいました。
「 医療費3万円までしか出せないんですけど・・・」
こんな事をおっしゃられると、ボランティアの方は、こういう方に譲渡するのは怖いと感じます。
病院に連れて行って重い病気だったら、「 じゃあもういいや!」と保健所に棄てに行くのでしょうか?それともその病院に置き去りにするのでしょうか?色々な想像をしてしまいますよね?
若い頃は病気ひとつせず元気で居るかも知れません。
ですが年を取れば病気がちにもなりますし、色々と医療費が掛かって来ます。
また若いなら若いなりに事故に遭ったりするかも知れません。
その時十分なケアをしてあげられますか?
おかしいと感じたら、すぐに病院に連れて行ってあげられますか?
犬猫を飼うという事は大変お金の掛かるものです。
安易にお決めにならず、もう一度よくお考え下さい。
人間と同じ、生きている命です。
おもちゃでもアクセサリーでもありません。
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引き取り後病気が見つかったんだけど!?
中にはまれに譲渡後に、保護期間中に発見出来なかった疾病などが発現する場合があります。
それは決して嘘をついて譲渡したわけではなく、限られた検査の中では発見出来なかったと言うだけの事です。
一般的な健康診断や血液検査は致しますが、問題が表面化しなかった場合には、わざわざはレントゲンもエコーも撮りませんので、全ての疾病が発見できるわけではありません。
1匹の保護犬猫に対して、ご寄付が際限なく使えるわけではありません。
限られたご寄付の中で、いかに多くの保護犬猫を幸せにしてあげられるか?そのことに心を砕いておりますので、どうぞご理解下さい。
また日常生活においても、必ずしも全てに行き渡ったお世話が出来るわけではございません。
私達は自分達の中の限られた時間を、保護犬猫のお世話に充てております。
あくまでも無償奉仕の活動であって、報酬を得ているわけではないと言うことをご理解下さい。
もし譲渡後に何かあった場合には、どうぞ里親さまのもとで適切な処置をしてあげて下さい。
※その事についてご了承頂けない場合は、お申し込みにならないで下さい。
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年齢が違うって言われたんだけど!?
よく保護犬猫の募集時の年齢が、掛かった獣医師によっては「 全然違います、もっと高齢です 」と言われる事があるようです。
一般家庭放棄や余程きちんと管理しているブリーダーでもない限り、その犬猫の本当の年齢は正直なところ分かりません。
人間でもそうですが、同じ60歳でも溌剌とした方もいらっしゃれば、すっかり老人になられている方もいらっしゃいます。
私たちが保護犬猫の年齢を判断する際に拠り所にするものは、主に歯です。
歯に歯石がたくさん付いていれば年齢が高い・・・そういう風に判断をしますが、それですら犬種や猫種による差や個体差がありますので一概には言えません。
次に被毛の状態や体の状態を見ますが、その保護犬猫がこれまでに生きて来た環境に大きく左右されますので、実際のところは獣医師でさえ分かりません。
ですので保護犬猫の年齢はあくまでも推定の域を脱しませんので、その点どうぞご理解をお願い致します。
★医療費や医療措置について異存のなかった方は、続いて
こちらをお読み下さい。