ホンダもそこまで…最高級セダン「レジェンド」廃止
2010年7月16日(金)17時0分配信 夕刊フジ
ホンダ「レジェンド」は25年の歴史に幕を閉じる [ 拡大 ]
ホンダは国内販売車種を大幅に整理する。
最高級セダン
「レジェンド」
や高級ミニバン
「エリシオン」を廃止するほか、
主力大衆車「シビック」については
ハイブリッド車(HV)に限定する。
車種を絞り込むことによって、
収益力の改善を目指す。
レジェンドは1985年に発売。
ホンダで初めてV型6気筒エンジンを搭載し、
トヨタ自動車の「クラウン」や
日産自動車の「セドリック」に対抗できるモデルとして、
人気を集めた。ハイヤーなどにも採用された。
エリシオンは2004年発売で、
3・5リッターエンジンを搭載するミニバンの最高級車。
シビックは来年、全面改良を予定しているが、
国内販売分についてはすべてHVタイプにする計画だ。
海外ではガソリンエンジン車も継続して投入していく。
ホンダは、計画を凍結していた寄居工場(埼玉県寄居町)を
13年に稼働させて戦略車を生産するなど、
国内生産体制の大型再編を進めている。
国内では、HVや低燃費車などの
環境対応車種を中心に生産。
これに伴って、
国内での高級車の生産、
販売をやめることにした。
ホンダは05年に最高級スポーツカー
「NSX」の生産を終了。
08年秋のリーマン・ショック以降では、
スポーツカー
「S2000」を廃止するなど、
経営効率化に向けて車種の見直しを進めてきた。
レジェンド廃止後は、
ホンダが米国で展開している高級車ブランド
「アキュラ」を国内に投入、
高級車へのニーズに対応する可能性もある。
もともと
「アキュラ」
を日本に投入する計画はあったが、
リーマン・ショックの影響で凍結されている。

0